【ネタバレです】
札幌出張で泊まったホテルのすぐ近くにミニシアターがあるのを発見!(2004年4月現在)しかも、DVDになってからしかみれないだろうと思っていた「アドルフの画集」をやっていたので、見てきました。
アドルフ・ヒトラーがもし、画家になっていたら、歴史は変わっていただろう。
このテーマ凄く魅力的なんで、その可能性をどんな風に映画にしているかと楽しみにしていました。
アドルフが最後のつもりの演説で聴衆をヒートアップさせるシーンは、背筋が寒くなるほど、恐いと思った。まるで本人が乗り移ったかのような(イメージでしかないけど)迫力がノア・テイラーの演技に感じられました。ただ、そこにいたるまではかなり退屈(T_T)
片腕のユダヤ人の画商マックス(ジョン・キューザック)とアドルフの関係がイマイチ。お互いに利用して、金稼ぎたいマックスと画家として大成したいアドルフというのはよく判るんだけども、付かず、離れずの関係が会ってからずっと続くのは、イライラする。
結局話はラストまでほとんど進展がないんです。
どうせなら、マックスはアドルフに画家としての可能性を見出したのであればもっとガツガツと入っていって欲しかった。それでも画家になれないという方がよりドラマ的にも盛り上がっていたんちゃうかと思いました。
アドルフが最初に自己紹介するシーンや反ユダヤ主義に反対するシーンなど一般人としてのアドルフを垣間見れたのは面白いし、マックスが評価した絵がまさに独裁者となったナチスの姿を表しているのもシニカルです。
過去の鑑賞作を掲載しています。
2004年4月20日(火) シアター・キノ