自由を求めてやってきたロンドンで、夢の実現に向け生き抜いていく人々。私は難民や移民、不法滞在者について一緒くたになっていて、映画を見ただけでは上手く整理できてなかったのですが、
公式ホームページにはイギリスの事情が詳しく解説されていました。これから映画を見る人には先に読むとより判り易いと思いますよ。
日本でも
インドネシア難民を受け入れていたり、25万人ほどの不法滞在者がいるとされていて、無関係とは言えません。私の場合、普段の生活とは縁が無いので、理解しきれてないのが現実です。
【ネタバレです】
シェナイ(オドレイ・トトゥ)は、トルコからNYへ行くことを夢見ている移民、ホテルのメイドをしている。オクウェ(キウェテル・イジョフォー)は、不法滞在のナイジェリア人、昼間はタクシードライバー、夜はシェナイと同じホテルのフロント係として働いている。ある日、オクウェはホテルの一室で人間の心臓を発見する。
華やかな表のロンドンと違って、裏の顔を垣間見れたのは、興味深かった。どれがぐらいリアリティがあるのか正直判断しかねるんだけど、パスポートが得られるなら死を覚悟しても可能性に賭けたいという、何としても自由を得たいという彼らの気持ちは痛いほど伝わってきた。
だから余計にオクウェが潔癖なのが浮いているように感じるんだよね。
徐々に彼の過去が明かされていき、シェナイを大切に思っていても、家族への想いが一番で娘の元へ帰る選択をするなら、なおさら、どんな手段を使ってもパスポートを手に入れるという強い意志が前半であっても良かったと思う。ラストの涙も今までの想いが溢れ出したようには感じなかった。
オクウェ役のキウェテル・イジョフォー、「ラブ・アクチュアリー」でキーラ・ナイトレイの旦那で出演してました。キーラ・ナイトレイに見惚れていたので、気付かなかったなぁ(^^;