ポン・ジュノ監督の長編初監督作品。
「殺人の追憶」は未解決の殺人事件を扱ったシビアな内容にも関わらずちょっとした場面での笑いが絶妙でそのコントラストが大好きな作品です。同じ監督のちょっと毛色の違うこの作品も見たいと思いながら、なかなか見れずにいたのがやっと鑑賞。
マンションの管理事務所で働くヒョンナム(ぺ・デゥナ)。正義感は強いけど、やることがどこか空回り。そのマンションに住む大学の非常勤講師のユンジュ(イ・ソンジェ)。大学教授になるための賄賂の工面ができず、出産が近い妻(キム・ホジン)に養われてる。マンションで鳴く犬がいらついくユンジュは思わず犬を誘拐してマンションの地下に監禁してしまうが・・・
【ネタバレです】
犬を食べる韓国ならではの作品。他の国ではリメイクしずらいです(^^;
ほのぼのとした中にも、「えぇぇー」と思うシーンがあり、「殺人の追憶」とは逆パターンですね。
終盤近く、ヒョンナムがユンジュの犬を浮浪者のオヤジから取り戻したシーン。
オヤジ 「それあんたの犬か。」
ヒョンナム「違うけど~。」
オヤジ 「じゃあ、焼いて一緒に食おう。」
爆笑、だけどちょっと怖い・・・
全体的には間延びしてるかなぁ、走ったりとか動く場面がが多いにも関わらず、あまりテンポが良いとは思えなかった。でも、普通とはちょっとずれたありそうでなさそうな雰囲気や登場人物は好きですね。
この作品見て、ぺ・デゥナ大好きになりました(^^)
めっちゃキレイな訳でもなく、女優というオーラもあまり感じさせないけどちょっと普通じゃなさそうなところが(あまり褒めてるとは言い難いなぁ。)
原題は「フランダースの犬」です。挿入歌でフランダースの犬、韓国ロックバージョンみたいのがかかってました。でも内容はあのアニメとは全く違います。
2004年10月17日(日) DVD