【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「オールド・ボーイ」
個人的にこの秋一番の期待作、それにたがわず強烈な印象を残す復讐劇。

拉致され理由も解からず監禁されるという冒頭シーンから、見ているほうは???の連続、謎が謎を呼びかなり濃いんだけど、起承転結がはっきりしているので、見終わった後に消化不良にならない。そして韓国映画ならではのユーモアが散りばめられていて、不快なだけでもない。ただし精神的にはやられてるかも(^^;落ち込んでる時にはお勧めしません。

カンヌで賞を取ったのを見ても判るように、タランティーノが好きそうな作品
⇒彼のファンなら是非見ておいて損はないですよ!

【ネタバレです】→鑑賞予定の方は絶対に読まないで。
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15年間も理由さえ解からず監禁されるのって、どんな気持ちなんだろう?
絶対解からないし、解かりたくもないけど、その間に妻が殺され、自分が指名手配されたら、並みの精神力じゃ生き抜けないはずだ。復讐心だけをたよりに穴を掘り続けるが、脱出目前で予想外の解放。しかも真新しいスーツまで着せてもらって。

突拍子もない設定にリアリティを持たせているのは、狂気の一歩手前で踏みとどまっている主人公オ・デスの複雑な心境をチェ・ミンシクが演じきってるからだと思う。

「俺は怪物になってしまった。」
「復讐が終わったら元の自分に戻れるのか?」

復讐しか頭にないように見えて、まだ客観的に見れる自分がいた
このセリフが好きです。

監禁した本人イ・ウジン(ユ・ジテ)の方が実は狂っていた。家が資産家だったのが幸か不幸か、姉が死んだ時点で死人同然で復讐がすべてになった。ウジンの自業自得と言ってしまえばそれまでだが、オ・デスのせいにするしか、平静を保つことができなかったのだろう。見た目普通の青年だから余計に怖い。

「なぜ監禁したかでなく、なぜ解放したのか?」

オ・デスが箱の中のアルバムを見た時に、この言葉が私の中に急に甦ってきた。「セブン」のあの衝撃シーンを見た時と同じような胸のざわつきと嫌悪感で一杯になった。オ・デスがミド(カン・へジョン)には言わないでくれと懇願する場面は、場内で一部笑いも出ていたけど、全然笑えなかった、本当に背筋が寒くなったよ(>_<)

オ・デスは絶対死ぬものと思っていたんだけど、記憶を無理やり忘れるという最後までありえないラスト意外と好きです。あれで幸せなのかというのは別として、彼は15年間で全く違う人に生まれ変わった。「復讐が終わったら元の自分に戻れるのか?」という彼自身の問いに答えたラストじゃないかと思う。

今年2本目のmy favorite入りです。

オールド・ボーイ@映画生活

2004年11月6日(土) ナビオTOHOプレックス
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by borderline-kanu | 2004-11-11 21:52 | 映画レビュー
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