携帯電話の世の中で何をいまさら、電話BOXでのお話かと思いきや、冒頭で説明があるように、NYに800万人住んでいて、携帯所持数は300万、ということなんで、まだまだ需要があるとのこと。ただ電話BOXは色々な事件が起るんで、ドンドン取り壊されてるらしい。
コリン・ファレル師匠独演会 in マンハッタン寄席そんな雰囲気です(^^;
登場人物に感情移入できるかどうか?
それは善人だろうが、悪人だろうが関係なく、どれだけリアリティを持たせられるか(ありえない設定でも映画の中で納得できれば良い。)で、決まってくるだろう。私は感情移入できる作品が好きだし、見ている時は本当に疲れるけど、悲劇だろうが喜劇だろうが満足度が高い。
そこでこの作品ですが、スチュ(コリン・ファレル)があんまり友達には欲しくないけど、殺されるほど悪い奴やないところ。そして、自分の胸に手を当てたら、自分にも(誰にでも)当てはまるところが・・・
【ネタバレです】
犯人は警察が捕まえない悪い人間を代わって成敗してるみたいな出だしだったけど、途中からは、サラリーマンにいちゃもんつけてるチンピラようにしか見えんかった。これではほとんどの人がコリン・ファレル側についちゃうよなぁ。
スチュの懺悔というか独白の場面は死を覚悟したんだなってのがしっかり伝わってきました。ほぼ電話ボックスの中だけなので、コリン・ファレル次第でどうにでもなる作品だったが、きっちり応えた彼も良かった。
ラストで犯人が姿を現すけど、あのシーンは余分だと思う。
せめて、後日スチュに電話して声だけの出演にしたほうが犯人の得体のしれなさが出て面白かったんじゃないだろうか。
過去の鑑賞作を掲載しています。
2003年11月30日(月) シネマ大門