地響きのようなイラン・サポの声がTVの前にいてもアウェイを感じさせるアザディ・スタジアム。久しぶりの4バック。理屈で考えれば、3トップに対して最適かもしれないが、いかんせん選手が戦いなれてないのは前日までの練習でハッキリしている。引分け以上なら、ジーコ大絶賛だったんだろうが、そんなに上手くいかなかった。外から見たら行き当たりばったりにしか見えないし、
負けたのは非常に悔しいけどこの結果は驚きではない。
それでもジーコについて行くしかないんよね、バーレーンが北朝鮮に勝った事考えれば、最低でも引分けは欲しいとこやってんけど。バーレーン戦に向けてスタメンの布陣も難しくなった。4バックか3バックか?中田はどうする。
【前半】
アウェイでも引くことなく、積極的なプレスで中盤でボールを奪えていたので、期待できる立ち上がり。中田も単純なパスミスもあったが、守備でも体張っていて、思ってたより体調は良さそう。
ただ攻める形が加地からのクロスと小野のミドルシュートぐらいしかないんよね。FWが左右に流れるから真ん中に人が少なくなる。クロス上げても相手がデカイからシュートまでもっていけない。前半高原攻撃ではほとんど絡んでない。
イランの攻撃はドリブルで突っかけて、ポンとパスを出す。個人技があるし、攻める時の迫力は北朝鮮とは比べ物にならない。失点シーンはセットプレーから、DFあっさり倒れてこぼれダマを拾われシュート。粘りがないし、連携面に不安ありでした。
【後半】
前半途中でダエイが退いたことで、ほぼ2トップ、これでは4バックにした意味が薄らぐ。それでもジーコは3バックに変えることは最後までしなかった。基本的に同ポジション同士の無難な交代、それに小野の交代は違うだろ、代わりに入った小笠原もミスが多くボールが回らなくなってしまった。
柳沢は意外だったが、あまり左右に動かず真ん中で体張っていた、そしてきっちりアシスト、この試合にかける意気込みを感じた。福西も良くあの位置まで上がていたし、押さえの利いた良いシュートだったと思う。
せっかく同点になったのに、ドフリーでシュートさせちゃいかんよね。
これでバーレーン戦はホームだけど日本の方が精神的には追い詰められた。ホームは勝たないとかなり厳しくなるので、どうチームを立て直すか、慣れた3バックに戻した方が良いんじゃないだろうか。