スターウォーズシリーズは、それほど思い入れもないので、スピルバーグが侵略してくる宇宙人を描くという事もあり、個人的にはこちらの方を期待してました。音で恐がらす作品が多い中、映像でしっかり魅せるのはさすがです、やはり劇場で見るべき作品だと思います。
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見た直後の感想
【がっちりネタバレ】
逃げる逃げるひたすら逃げる。これ本当に2時間ほどで終わるのかなと思っていたら、唐突な終わり方でしたね。
磁気嵐が起きて、雷と共にトライポッドが現われるシーン、恐いもの見たさで集まる群集が描かれていたけど、これってどうなんだろうと思っていた。映画的には見応え十分なんだけど、もし私なら、地面がどんどんひび割れていけば一目散に逃げた、間違いない。でも、みんな様子見しながら、ジリジリと下がっていくのが、リアリティないような気がして、でも実際にあんな場面に出くわさないと判らないのかな。私は見えないもの、理解できないものへの恐怖って、並大抵じゃないと思うんですよね。私がヘタレなだけか(^^;
レイ(トム・クルーズ)とレイチェル(ダコタ・ファニング)とティム・ロビンス(役名忘れた)が地下室で敵のマシンの索敵から逃げる場面でレイチェルの靴を置いて、鏡の裏から階段の下へはどう考えても、移動できないと思ったんだけど、あれはどうなんでしょう?!。
ティム・ロビンスは贅沢な使い方。逃げてるだけじゃなく戦う市民がいるのを現そうとしてるのかもしれないけど、レイに殺させるぐらいなら、あのエピソード要らないんじゃない。
宇宙人、最後まで見れない、もしくは映像としてないんじゃないかと思っていたら、あっさり出てきた。原作が昔の作品だというのは理解してますが、もうちょっと何とかならないかなぁ。あんまり賢そうにも見えないし、典型的な悪の宇宙人だったんで笑ってしまった。勝手かもしれないけど、今までにない宇宙人像を期待してたもんで、エイリアンを少し、動物的にしたぐらいじゃ納得できませ~ん。
レイが敵に捕まって、食べられる?シーンも運良く手榴弾が目の前にあって、運良く足をひっぱってくれる人がいて、敵の中で手榴弾が爆発する前に出てこれたなんて、う~ん。
ラストのボストンでの再会は、おばあちゃんの家は無事だし息子のロビーも助かってるし、あれだけ犠牲者が出てるのに、そこまでのハッピーエンドにしないといけないかと思う。
トム・クルーズが意外にも貧乏人で子供からもそれほど、慕われていない役。いくら顔に汚れをつけても彼の端正な顔立ちは隠せない(^^;この役ならトム・じゃなくても良かったかと思うけど、ダコタ・ファニングの存在感に負けない役者と考えれば、これで良かったのかも。(それでもダコタに負けてたね。)
そのダコタ・ファニング、末恐ろしい。
ロビーとレイのキャッチボールのシーンで、「お兄ちゃんにはあれじゃダメだよ。」と指摘するレイチェルを見て、子供があんなこと言うか!と思ったけど、彼女の叫び声と表情がより宇宙人の恐怖感を高めてくれたと思う。
色々書いてますが、映像の迫力は申し分ない、それだけでも劇場で見る価値があると思う、だからこそ細部のリアリティがあればと残念なんですよね。ゴキブリの気持ちになれる(褒めてるんですよ!)作品です(^^;
2005年6月29日(水) 梅田ブルク7
宇宙戦争@映画生活