【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「ホテル・ルワンダ」
朝10時からの上映に間に合うように40分ほど前に行ったのに既に満席!立ち見はあったけど、これは腰をすえて観たい作品だったので、12時20分のチケット購入。すぐ観るつもりだから本もなく、3時間待ちは辛かったです。(近くに何もないとこなんで)
しかも次の上映も立ち見の人が左右の通路に溢れて、それこそ難民キャンプのようでした(^^;

この題材を選べば、刺激的な映像はいくらでも入れることができるだろうに、あえて虐殺シーンを中心にすることなく、主人公目線で物語を追っていく。まるで自分もホテルの中に閉じ込められてるような緊迫感と絶望を感じながら鑑賞しました。

ルワンダの虐殺の何が凄いって、主導してるのが軍隊じゃないこと。しかも数ヶ月で100万人も!「ツチ族=ゴキブリだから殺していい。」というフツ族(の一部)でしか理解されない理由で殺されていく。昨日まであいさつしてた隣人にツチ族だってことだけで殺されてしまうんですよ。でも日本で浮浪者がリンチにあったりするのも根っこは同じだと思うと他人事ではない。きれい事かもしれないが、人の気持ちを理解しようとすることが一番大切なのかもしれませんね。

【ネタバレです】
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ポール(ドン・チードル)は最初、隣人が連れて行かれたときは仕方ないと思っていた。自分の持ってるカードは、自分の家族を守るために使うものだと。その意識が変わったのは、ルワンダの支配層と同じ位置にいると思っていたのが、欧米人からするとただの使いパシリ、所詮は同じ黒人という事実を突きつけられたから。

屈強な戦士でもないポールがコネと財産を使い分けて、綱渡りのように危機をすり抜けていくのは魅力的。そして川沿いの道路で死体の山を見た後、ホテルで着替えるときに泣き崩れた姿が印象に残りました。

ポールは自分がベルギーへ脱出できるようになって、トラックに乗込むときに、残る人たちから、声を掛けられた。「ポール、今までありがとう。(だったような)」 この人たちを残すことはできないという気持ちはもちろんあった。だがこの一言で、彼は自分自身の言葉を思い出したと思う。

「海外の要人に電話して、さよならを言え。彼らが恥ずかしさで援助したくなるように。」
このように従業員に指示したおかげで、ポールは出国できる権利を得た。誰も批判する人はいない。でもこのまま国外に出てしまえば、自分も恥ずかしさを一生抱えて生きていくと思ったんじゃないかな。

ルワンダの事態を伝えるだけでなく、ポールの目線を通してホテルを巡る攻防がしっかりエンターテイメントとして、観るものの目を釘付けにするところが素晴らしいです。

2006年2月19日(日) 梅田ガーデンシネマ
ホテル・ルワンダ@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-02-23 21:46 | 映画レビュー
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