監督は違っても
「HERO」、
「LOVERS」の流れを汲む武侠映画だと思ってました。ど派手な「華鎧」を着た光明(真田広之)が出て来たときは期待度がグッと上がったのですが・・・
四つんばいの奴隷・昆崙(チャン・ドンゴン)が走り出したあたりから、どちらかと言うと
「カンフー・ハッスル」系だったんですね。真面目な顔して映像はおちゃらけなんで、バカさ加減を楽しめないと辛いでしょうね。
【ネタバレです】
「この世のすべての男からの寵愛と、不自由ない生活を約束しましょう。その代わり、お前は決して真実の愛を得ることはできない。それでもいいですか?」と問う女神・満神(チェン・ホン)。
目の前の饅頭しか頭にない娘・傾城(のちにセシリア・チャン)にする話じゃないやろうし、質問の意味さえ理解してるかどうか怪しいねんけどなぁ。それにこんな約束をさせる満神、何様やねんって思う(^^;
物欲と精神的なものを天秤にかけると、貧乏であればあるほど物欲を優先するだろう。そして、なに不自由のない生活を送れるから、真実の愛が欲しくなるんだよ!お金がなくても愛さえあればは、やっぱりきれい事でしょう。
だいたい真実の愛って胡散臭くない?
相思相愛が永遠に続くこと?実はお金のおかげだったりするんじゃない?氏も素性も違うからこそ、ぶつかって、けんかして分かり合えるもんだと思う。悪い部分も認め合えなければいけないけど、お互いの欠点を補うことも大切だろう。真実の愛は降って湧いてくるものじゃないことだけは確かだと思う。
満神の約束から引っ掛ったし、物語は中途半端でしたが、笑えることは保証します!
光明の金の玉は、視覚効果だけを考えたとしか思えなくて、CMでみたゲームの映像そっくり。昆崙どれだけ早く走ってんねんと思うほど見事に飛んでる傾城。饅頭がトラウマの無歓(ニコラス・ツェー)は、凄い伏線の張り方というより、なんだか小さな男やなと思ってしまうしで、アジアのスター集めて何がしたかったかよく分かりませんでしたが、騙されたと思わず楽しむか(^^;
2006年2月18日(土) 伊丹TOHOプレックス
PROMISE@映画生活