【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「ナイロビの蜂」
「世界中が絶賛し涙した、壮大なラブストーリー」というコピーと、予告編を見た時に、アフリカをだしに使った、自己中心な女の話「すべては愛のために」を思い出した。この作品も似たようなもんじゃないのと思ってましたが、監督が「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスと聞いて、彼ならそんな単純な話にするはずがないと確信して(思い込んで)鑑賞してきました。それにチケットが1000円で手に入ったしね(^^;

確かにラブストーリーでしたが、印象としては骨太の社会派サスペンスです。「ロード・オブ・ウォー」「ホテル・ルワンダ」が好きな方にはお勧め。

【ネタバレです】
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ケニアで製薬会社が援助と称し、新薬の人体実験を行ってることを暴こうとし、妻テッサ(レイチェル・ワイズ)が殺された。イギリスの外務省書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)はテッサの活動を知らなかったが、その死に疑問を抱き、真相を探ろうとする中で、外交官として見ようともしなかった現実にぶち当たる。妻の足跡をたどっていくうちに、彼女がどれだけジャスティンを愛していたか、そして、巻き込まないために真実を話さなかったことも知る・・・

映像は文句なし。
ナイロビというと大都会というイメージがあったんですが、あのスラムの赤い屋根や地の果てのようなトゥルカナ湖は目に焼きつきますね。それに貧しいけど屈託のない笑顔をみせる子供たち。客観的でなく地元の人目線の映像が印象に残ります。
また、ユーロスターでの移動にはフラッシュバックを多用しスピード感や逃げてる緊迫感が出ていたと思います。でも妊婦のヌードは見てはいけないものを見たような気になりますね(^^;

2人の出会いから結婚が、テッサがアフリカへ行くためという作為的な雰囲気があり、「仕事には干渉しない」ということを盾にテッサが好き勝手やってるように思えた。だからこそ余計にジャスティンが彼女のプライベートファイルを見た時の、彼女を疑ったことの後悔と愛情がないまぜになった心境が痛いように伝わってきましたよ。

スーダンで800ドルで目の前の子供が救えない事実に直面し、本当の意味でテッサが戦ってるものの大きさや、彼女のアフリカへの思いを実感しただろう。それなのに、製薬会社を潰せる証拠をつかんだにもかかわらず、何故殺されるのが分かっていてトゥルカナ湖へ行くかな。それは決着をつけてからでも遅くないと思ったのは私だけでしょうか。意思を継いでくれること(ジャスティンに関わらず、誰かが)をテッサも望んでいたんではないか。
でも、そういう性格と分かっていたから、テッサも真実を話さなかったのか(^^;
夫婦のあり方を考えさせられる作品でもありますね。

2006年5月20日(土) 伊丹TOHOプレックス
ナイロビの蜂@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-05-22 00:20 | 映画レビュー
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