【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
「グエムル -漢江の怪物-」
「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督の最新作。監督だけでなく、ソン・ガンホ、ペ・デゥナと大好きな俳優が出てるので、大注目でした。

劇場もなんと一番大きい388名入るシアター1、でも初日なのに、100名も入ってない・・・ 大丈夫か。韓流好き奥さん向きじゃないのは分かるが、これはちょっと出足悪いなぁ。

緊張するシーンに敢えて笑いを入れている、ポン・ジュノ監督らしさ満載です。贔屓目もあるけど個人的には大満足ですね。ただ、この辺りを受け入れられるかどうかで好き嫌いがはっきり別れるんじゃないでしょうか。

ただの怪獣映画と思ってる方!
違いますよ~、家族の物語であり、社会風刺もあって、多面的な作品です。興味のある方は、早々に打ち切りなる前に劇場に走れ(^^;

【がっちりネタバレ】
a0031718_055388.jpg

アメリカ軍基地から毒薬を流すシーンは、軍ぐるみじゃなく、1軍人の判断でした。「韓国がどうなろうとも俺には関係ないよ。」という態度丸出しの本当に嫌な奴でしたが、韓国がアメリカ(人)に対して感じてる印象そのままのキャラなんだろうという気はしました。(後で知ったのですが、実際に漢江に毒物が流された事件があったそうです。)

人食い虎は、初めて人を食べたことで人間の味を覚え、それからは積極的に襲うようになってくると話を聞いたことがあるのですが、グエムルも同じなんでしょう。自殺した社長が多分、最初の獲物。それがあの大惨事に繋がったと思います。

生活感のある川岸でグエムルが暴れているところが、不思議な感じを憶えた。怪物と言えば暗闇というイメージがそうさせるのだろうか。バスの車内に飛び込んで、姿は見えないけど、バスの揺れと人の叫び声だけでも、寒気がした。電車の車窓から見えるグエムルは、まさに白昼夢のようでした。グエムルがスピードに乗りすぎてバランスを崩したり、するところなど、妙にリアルなんですよね。そして、サイズが人が戦っても何とかなるんじゃないかと思えるギリギリの大きさ。これがゴジラなら、どうみても歯が立たないですからね。

もう一方の主役、パク一家。
これが本当にみんな個性的!ラストの戦いは、RPGか戦隊ものかというぐらい、それぞれの個性が凝縮されてました。
家族戦隊ビンボウナンジャーとかどうです(^^;

わざわざスローモーションにして、次男ナミル(パク・ヘイル)が火炎瓶を投げそこなった時は、そりゃないやろと思いましたが、大学でてもフリーターという現実と同じで、爪が甘い。それでも、しっかりナムジュ(ペ・デゥナ)のアーチェリーに繋いでるところは、さすが戦隊もの(^^; そして、ナムジュが初めてまともに当てた矢だというのも、肝心なところで失敗しながらも銅メダルを取った彼女の面目躍如と言ってよいでしょう。
カンドゥ(ソン・ガンホ)は、頭は多少弱いかもしれないけど、娘を思う気持ちは誰にも負けない、彼の馬鹿力も最後で生かされましたね。

肝心の連れ去られた娘ヒョンソ(コ・アソン)は、ずっと泥だらけ。下水溝から脱出しようとする際、尻尾で捕まり、下に降ろされた時の絶望的な顔は、言葉はなかったけど、印象に残りました。最後死んでしまうのは、やっぱり残念。あの状態で生き残る方が不自然と言えばそれまでだけど。

そして今回一番気になったのは、途中で死んでしまった父親ヒボン(ピョン・ヒボン)。カンドゥのことを責めるなと2人に話す姿や、グエムルに向けた銃の弾が入ってなかった時の、「しっかりしろよ。」と言いたげな顔。ヒョンソのことを想うカンドゥ以上に、彼のことを心配している父親としての姿は忘れられません。

避難所では、監督お得意のドロップキック出ましたね(^^)
  
2006年9月2日(土) 伊丹TOHOプレックス
漢江の怪物@映画生活
[PR]
by borderline-kanu | 2006-09-04 00:58 | 映画レビュー
<< 「サウジアラビアvs日本」 2... サッカー雑記 >>