【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「硫黄島からの手紙」
続編となれば、一緒に撮影されていても、1年は待たされるのが当然と言っていい。だから「デスノート」が半年ほどで上映されたのは画期的だと思ってました。(観てないよー)
そして、この硫黄島2部作は、続編ではないけれども、「父親たちの星条旗」の印象が強く残ってる1ヶ月後に観れることが何よりも嬉しい。日米双方からの視点は、偏った正義を振りかざすようなこともなく、1兵士の立場から戦争の膿を出すかのような冷静だが力強い作品だったと思います。
予告編で泣きそうになったので、タオルハンカチ持参で鑑賞してきました(^^;

前作は、とにかく登場人物が多い上に、複数の人の回顧という形で語られていくので、複雑でした。なので今回は警戒してたけど、時間軸どおりで肩透かしなぐらいストレート。おかげで、物語にしっかりのめり込めましたよ。

【ネタバレです】
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二宮和也がアカデミーの助演候補になるかもというニュースを聞いたので、栗林中将(渡辺謙)が主演だと思ってました。しかし、二宮和也演じるパン屋の西郷が、実質的には主演と言っていいぐらい、物語の中心でしたね。

ほんの60年ほど前なのに、当時と比べ、物質的に裕福な世界に生きている精神的に脆弱な私には、西郷の存在は、非常に頼もしかった(^^; お国の為、天皇陛下の為と言ってる人よりも、家族のために生きたいと願う西郷の方がリアルなんですよ。兵士としては失格かもしれないが、逃げて逃げて生き延びる渋とさは、思考停止して自決するより、よっぽど人間的だと感じました。(ありえないほどの幸運だけどね。)

渡辺謙の演技はさすがなんだけど、既視感をおぼえます。「ラスト・サムライ」
「SAYURI」で演じた役とは、違うけど、みんなダンディなんですよ。侍にダンディってのもなんだけど(^^;
アメリカの予想を上回る長期戦に持っていった指揮官としての凄みを見せて欲しかった。そうすると映画の狙いが違ってくるのかな。

バロン西(伊原剛志)が捕虜のアメリカ人兵士に、情報収集で話しかける場面は、自分が有名人だって自慢しただけで終わってしまったので、思わず笑ってしまいました。もちろんその後に、色々と聞きだしてると願いたい(^^;

その兵士の母からの手紙を読むとこが、一番好きなシーンです。この後、清水(加瀬亮)の気持ちが変わってくるんですよね。
子供を思う親の気持ちは日本もアメリカも関係ない、そんな当たり前のことが、当たり前と思われなかったこと。鬼畜米英と言われて信じ込んでいたという会話に、驚きとともに、それだけ情報が操作されていた時代だったんだと、改めて思いました。まぁ、アメリカでも日本人は野蛮人的なことは言われていたんだろうけどね。

西郷の回想シーンで奥さん(裕木奈江)に語りかける言葉が、無理してるように聞こえた。これは後で知ったんだけど、加瀬亮と二宮和也の役が最初は逆だった様ですね。でも二宮の憲兵は違うと思うので、これで正解でした。

2部作を通じ、硫黄島での激戦を多面的に知ることができたのは興味深かった。こういうパターンは、これからも増えるかもしれませんね。

2006年12月16日(土) 伊丹TOHOプレックス
硫黄島からの手紙@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-12-21 01:12 | 映画レビュー
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