歴史劇(特に西洋)は重厚な雰囲気が苦手なので、最初はパスするつもりでした。でも
「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラが監督なのと、予告編の元気良さを見ると、俄然興味出てきたんですよね。
そこで先週「世界ふしぎ発見」のマリー・アントワネット特集を見てから鑑賞してきました。マリー・アントワネットがオーストラリア人ということさえ知らなかったのですが、引渡しの儀式や母親のマリア・テレジアから手紙が送られていたことなど、しっかり予習できたので良かったですよ。
2005年にヴェルサイユ宮殿行ったときの写真→
こちら①と
こちら②
【ネタバレです】
マリー・アントワネットという名前に縛られず1人の14歳の女の子の物語として楽しめました。
現代だと、まだ中学校を卒業していないのに、親から遠く離れた異国での管理された生活をしていく。これって、「ロスト・イン・トランスレーション」とテーマは一緒なんですよね。
孤独な中で、旦那であるルイ16世からもあまり相手にされず、奔放な生活で発散するしかないというところは、同情さえしてしまうなぁ。ただ実際は、ルイ16世は性的不能で治療によって治ったらしいので、映画での描き方とは、ニュアンスが変わってくる部分もあるとは思います。
ラストはヴェルサイユからパリへ連れて行かれるところで終わったり、宮殿から外の出来事をほとんど描いてないのは、歴史劇と思って観ると、物足りなさはある。そういった場面を削ることで、批判が出ることも想像できただろうに、あえてポップな青春映画?にしたソフィア・コッポラのに拍手したいですね。
2006年1月20日(土) 伊丹TOHOプレックス
マリー・アントワネット@映画生活