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by borderline-kanu
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「ラストキング・オブ・スコットランド」
実話をベースにしながら、エンターティメント性の高い作品です。アフリカが舞台となれば「ホテル・ルワンダ」を思い出しますね。

題名だけ見た時は、中世の史劇かと思ってました(^^; なんで『最後のスコットランド王』なのかと不思議でしたが、映画を見て納得、アミン大統領の自称だったんですね。ネットで検索するとそれ以外にも、ウガンダ皇帝を名乗ってみたり、「ミュンヘン」でおなじみのパレスチナのテロを讃える声明を国連事務総長に向け発送したりと、何かと物議を醸し出す発言を繰り返したようです。

そんなイディ・アミンを演じたのが、かなり似てるとの評判のフォレスト・ウィッテカー。アミン大統領の姿は写真で見たことあるものの、映像はなかったので、先入観なくフラットな気持ちで鑑賞できました。実在の人物を演じるのだから、リサーチしてるのは当たり前だと思いますが、似てる似てないは別にしても、アミンの人間的魅力と権力に固執する狂気を見事に演じきったと思います。やっぱり権力を握ると、離したくなくなるもんなんですかね。私には一生縁がなさそうだ(^^;

【ネタバレです】
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フォレスト・ウィッテカーの演技も良かったんだけど、個人的にはもう1人の主役・若きスコットランド人医師・ニコラス(ジェームズ・マカヴォイ)が気になって仕方なかった。地球儀回して、カナダに行かずに、ウガンダ行くところは、刺激を求めてる1面が見えてましたね。

息苦しい親元から離れた開放感からか、赴任地に行く前には、現地の女の子ナンパし、同僚医師の奥さんには手を出そうとする。共感はできないけど、真面目なだけなタイプよりずっと面白い。初めて銃を握って(たぶん)牛を殺したりなんてこと、普通できないですから。アミンが強烈キャラなんで、これぐらいの方がバランスが取れて良かったんじゃないか。

そんなニコラスだから、アミンと出会って彼に惹きつけられるのも頷けるし、大統領から直接、『私の主治医になってくれ。』と言われたら断れないよね。アミンに信用され、持ち上げられると、自分も同じ力を持ってしまったかのように錯覚して、周りが見えなくなっていく。ニコラス自身はウガンダのためと思ってやってるところが、悪意がなくても悪事に加担していく怖さですね。
だからと言って、アミン大統領の第2夫人ケイ(ケリー・ワシントン)と関係を持つのは、危機感がなさ過ぎるけど。

空港で、アミンの側近が毒薬を兵士に飲まそうとするところを止めに入ったのは、ニコラスのの発言が結果的に厚生大臣ワッサワを死なせてしまったことへの、後悔がそうさせたんでしょうね。ニコラスは実在の人物じゃないので歴史に影響力を与えることができないのは判ってるけど、元主治医が身代わりになって生き延びたことの意味が感じられないのは、残念な部分ですね。

2007年4月1日 三番街シネマ
ラストキング・オブ・スコットランド@映画生活
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by borderline-kanu | 2007-04-05 00:39 | 映画レビュー
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