【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「パンズ・ラビリンス」
クリスマスに鑑賞するには不釣合いなほど暗くなる映画でした。また帰り道が寒かったんですよ(^^; 
どよ~んとしたのは確かですが、スペイン内乱という厳しい現実とオフェリアが魔法の国へ戻るための試練が違和感なく交じり合い、緊張感が途切れなくて非常に面白かった。

「ロード・オブ・ザ・リング」の成功以降、子供が主人公のファンタジーがこれでもかと作られて来てますが、そんな定番ファンタジーとは一線を画した、現実は甘くないということを思い知らせる稀有な作品になったと思います。

1944年のスペイン内戦で父を亡くし、独裁主義の恐ろしい大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリア(イバナ・バケロ)は、この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり自分の中に新しい世界を創り出す。オフェリアが屋敷の近くに不思議な迷宮を見つけ出して足を踏み入れると、迷宮の守護神が現われ彼女に危険な試練を与える。(シネマトゥデイ)

【ネタバレです】
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2つ目の試練で眠ってる怪物に背を向けてブドウを食べるオフェリア。「志村後ろ~後ろ~」って言いたくなるぐらい脇が甘かった(^^; でもブドウを食べることに幸せを感じるぐらい、現実が辛いんだろうなとも思えてきました。

もし、約束を守って部屋に戻っていたら、もし、お母さんが死なずに赤ちゃんが生まれてきたら、3つ目の試練で赤ちゃんを連れ出したのだろうか?お母さんが生きていれば、彼女は現実を生きる勇気を持ったんじゃないか。架空の話にもしは意味がないのだけど、あまりにも悲しい彼女の最後についそんな風に考えてしまう。

ビダル大尉に殺された後、魔法の国に生まれ変るオフェリア。
ここもそのまま取れば、生まれ変って良かったと思えないこともないんだけど、王妃が実のお母さんやったんですよね。これはオフェリアの夢とも取れるし、魔法の国じゃなくて、死後の世界かもしれない。そう考えると、彼女は現実から逃れるために死を望んでいたことになる。
深く考えさせられる作品でした。でもしばらくは観たくない(^^;

2007年12月25日(月) ホール・ソレイユ
パンズ・ラビリンス@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-01-10 00:01 | 映画レビュー
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