小学生の頃、立ち読みした雑誌に載っていたホラー漫画。
床屋のオヤジが頭がおかしくなって、ヒゲ剃る時にめった切りするってのが、あったんですけど、それ見てから、床屋でヒゲ剃ってもらう時は身構えるようになったんですよ。あの瞬間って、完全おまかせ状態でしょ、本当はリラックスしたのに、想像してしまうと変に肩に力入ってました。
そんな思い出が蘇ってくる映画だった・・・
【ネタバレです】
ホラー映画は家で見るならいいんですけど、劇場では苦手、その中でもスプラッターは特にダメなんです。さらにミュージカルは好みのならいいけど、外れた時は眠くて仕方ない。そんな天敵が2つもあると・・・
これが意外にもにもミュージカルに助けられた(^^;
元々ミュージカルなのは知っていましたが、いきなり歌いだすほどミュージカル色が強いとは思ってませんでした。大丈夫かなと思ったけど、これミュージカル無かったら、暗くて重くて、殺人シーンの描写は本当に残虐で見るのが辛くなっていたと思う。人肉をパイにしようと相談するトコなんて、あっけないぐらいでしたもんね。あれを暗~く話されたら、気が滅入りますわ。
無差別殺人鬼の単なる猟奇映画に成り下がらなかったのは、コスプレ好きジョニー・デップの迫真の演技と、ティム・バートン独特の映像美のおかげでしょうね。復讐の虜になった男が、いつの間にか殺すことを楽しんでいるところが、一番怖い。
ミセス・ラペット(へレナ・ボナム=カーター)の儚い恋心をカラーの映像で写してるシーンが、コミカルなんやけど切なかったですね。
2008年2月17日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ高松
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師@映画生活