2回行っただけ、日数にして約12日の滞在でしたが、一方的に親しみを感じてる街、パリ。行きたいところがありすぎて、いくら時間があっても回りきれない。そしてまた行きたくなるんですよ。3回目も絶対行くぞ!
そんなパリを舞台にしたオムニバス映画なら観ないわけいかないだろうと鑑賞。たくさんの話があるとは知ってましたが、1話が5分間前後で全18話もあるとは思ってませんでした(^^;
好みはあるにしろ、この先がもっと観たいと思わせる作品だったり、短時間でしっかり完結していて見応え十分な作品だったり、監督も俳優も豪華で、贅沢な短編集でした!
そんな中で気になった作品を簡単に紹介。
1区 チュイルリー
観光客のお話。
ルーブル美術館からの帰りに地下鉄の駅でガイドブックを見ているスティーヴ・ブシェミ。もうこれだけで笑えます。私もそうなんですけど、人間観察好きなほうなんで、目を見ちゃうんですよね。でもパリでは命取りです(^^; 彼は一言も話さないんだけど、やられ役の存在感はさすが。
10区 フォブール・サン・ドニ
盲目の青年と女優志望の彼女とのお話。
目が見えなくてもナタリー・ポートマンと付き合えるという世の男性に勇気を与える物語ではありません(^^; でも電話でさよなら言われた時の、心臓が止まるような気持ちよく分ります。芝居の練習で良かった。サン・ドニは夜にスタッド・フランスしか行けなかったんで、映画で街並も堪能しました。
16区 16区から遠く離れて
移民のベビーシッターのお話。
冒頭、自分の赤ちゃんをあっという間に子守唄で寝かしつけるのに、聞きなれた歌と声の安心感なんだろうなと思ってました。そしたら、ラストでフランス人の赤ちゃんにも同じ子守唄を聞かせると一瞬で泣き止んで笑顔を見せるんですよ。慈しむ気持ちで子守唄を歌ってあげれば、国や人種や環境を越えるんだなと。短い作品だけど本当に良かった!
12区 バスティーユ
夫婦のお話。
終わりよければ全て良しではないけど、奥さんが夫の浮気を知らずに愛されたままこの世を去ったのは、良かった。その後に残されたご主人が可哀想だったけどね。短い中に、人間の本質をみたような気がします。マンネリって怖いですね。気をつけよっと(^^;
7区 エッフェル塔
パントマイム夫婦と子供のお話。
監督は先日観た「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ。どんな実写を撮るかと思ってましたが、こちらもほとんど会話なしなのにコミカルでほっこりする作品。ラストの子供の笑顔にやられます(^^)
観る人のその時の気持ち次第で、どの作品に感情移入するか変わってきそうですよね。ぜひ、日本人監督で「TOKIO 大好き」23区版を観てみたい。
2008年4月22日(火)DVD
パリ、ジュテーム@映画生活