【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「あなたになら言える秘密のこと」
映画を劇場で観ることはしばらく無理だと思ってましたが、DVDさえ観る時間がないとは思ってませんでした。この前も録画していた「千と千尋の神隠し」を夜中にミルクあげながら、4日かけて観終わったぐらいですから(^^: こんな調子なんで、初めて観る映画は、今は控えています。これは、子供が生まれる前に観ていた作品のレビューです。

イサベル・コイシェ監督の「死ぬまでにしたい10のこと」は死をテーマにしながらも、女の子受けする作品だったと思います。同じ調子で気軽に観たら、痛い目に会うのは間違いありません。

【ネタバレです】
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ハンナ(サラ・ポーリー)は謎だらけです。
何故、独りぼっちなのか、補聴器をしないといけないか、自分から電話しても話さないのか、チキンとライスとリンゴだけの食事なのか、唯一判るのは、人を避けているということぐらい。

そんな彼女の変化を表しているのが食事なんですよね。
最初は食事することさえ、面倒とでも言うようなものだったのが、海上油田採掘所でジョゼフ(ティム・ロビンス)の食べ残しを隠れて食べるところは、少し前向きに生きようとしてるのかと思える。また、採掘所から帰ってきてからは、自分で調理したものを弁当にしていたりと、気持ちの変化が見えずらい分、食事という生きていくには不可欠なものに対する彼女の接し方で表現していましたね。

ハンナの告白シーンは、聞けば聞くほど、辛くなりました。
あえて映像がなく彼女の語りだけ、これがかなりシビアなんですよ。映像がある方が、えげつないとは思うんですが、聞いたことを頭の中でイメージする方が、精神的にキツイかったです。
秘密って、色々あるけど恋愛とか家族とかの話だと勝手に想像してたこともあって、ヘビー級でしたね。

根本的なところで納得できないことがありました。
ジョゼフは、友人を自殺に追いやり、助けようとして自身も肉体的にも、精神的も大きな怪我を負った。だからと言って、ハンナの告白を聞き、彼女を助けられる、お互いに必要な存在だと本当に思えるんでしょうか。

ジョセフは自分自身の過ちが起こした結果だけども、ハンナは自分でどうすることもできずに、生き残ってしまったことさえ後悔してるような状態です。私は2人はどちらも精神的な傷を負ってるけど、その度合いは全く違うと思ったんです。

ジョゼフのような経験をしてるわけじゃないから、偉そうなことは言えないけど、私ならとても彼女の人生を背負うようなことはできないと思ってしまう。もしかしたら自分より大変な目にあってる人がいて安心してしまうかもしれない。自分の心の狭さを発表するのは情けない限りですが、この作品を観て素直に共感出来ない自分がいます。

ただ、映画としては、人はどう過去を背負い、未来に希望を見出して行くのかということがテーマだと思うので、それは上手く描かれていたと思います。特にラストシーンはホッとしました。

2008年5月8日(木) DVD
あなたになら言える秘密のこと@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-08-03 21:09 | 映画レビュー
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