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by borderline-kanu
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「水滸伝」 北方謙三 文庫本
2ヶ月かかったけど、19冊読みきったぁ!
許されるもんなら、19冊机の上にドンと置いて、3日ぐらいで一気に読みたかったぐらい次が気になって仕方がない展開でした。他の作家の「水滸伝」は読んだことはなかったけど、原典自体が時系列がばらばらだったり、妖術が出てくるとかと聞いていて、興味がなかったんですよね。

でも北方謙三の「三国志」が、吉川英治版よりも格段に面白かったので、こちらも読もうという気になりました。しかし19巻という量は半端じゃないので、とりあえず3巻まで買ってみて、面白くないようだとこれで終わりにしようと。そうしたら、1巻だけで、すっかり北方ワールドに引き込まれてしまい、1週間後には10巻まで買い揃え、それからまた1週間後には19巻までとあっという間に家の狭い書棚が「水滸伝」で埋まってしまいましたよ(^^;

私はこれが水滸伝初体験なんで、受売りですが、原典と比べて登場人物は同じものの、人物像はまるで違っていて、オリジナルの人物も多数描かれています。ストーリーも大まかに沿ってる程度で、名前だけ借りた全く別物といってもおかしくない!(そうです。)

作者が言うには、キューバ革命のイメージで梁山泊に集まった漢(おとこ)たちの宋に対する戦いを描いているそうです。この作品が凄いと思うのは、国に立ち向かうためにはお金も武器も食料だって必要になってくるそういった戦いを支えるものを、しっかりと描いているところです。

国の専売だった塩を闇のルートで売りさばくことで資金を稼いだり。独自の飛脚や船を使った情報網があったりと、叛徒でありながら国としての形を持っているところを見せることで、これだったら本当に宋に立ち向かっていけるんではないかと思わせるものがあるんです。
戦いの場でも、何よりも兵站(食料、馬、武器などの補給)が重要視されているし、戦術的にも多様性があって、飽きさせません。

一方、宋は青蓮寺という諜報機関があり、闇の塩ルートを断つために動いていたり、硬軟合わせてあらゆる手段で梁山泊を潰しにかかって来ます。諜報戦まで含めた全ての戦いが、読む側の想像を超えていて、大満足でしたよ。

三国志好きな人なら、間違いなくはまると思います。ただし、時代がそうだったのかもしれませんが、女性の扱いがかなり酷いので読むと反感買うところもあるでしょうね。
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by borderline-kanu | 2009-04-11 23:40 | 本&コミック
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