【ネタバレです】
イエス・キリストが処刑されるまでの12時間を描いた映画です。
基本的にはキリスト教の方向けの作品。
私は実家が浄土宗ですけど、普段はそんなこと意識することもないです。ましてキリスト教や聖書なんてものも、そういえば昔に聖書をアニメでやってたなぁと思い出す程度ですね。
所々にある回想シーンも最後の晩餐ぐらいしかわかりませ~ん。
だから、レビュー書くのも困ります。自分の無知をさらけ出すだけなんで(^^;
イエスがユダヤ教の異端であり、迫害を受けてゴルゴダの丘で処刑されるということは知ってるけど、実際に映像化されたのを見ると、鞭打ちのシーンはかなりエグイ。これでもか、これでもかと笑いながら鞭を打つ兵士がちょうど、アメリカのイラク人収容者虐待事件ともダブって見える。(2004年5月当時)
映画を見た人がショック死したというアメリカの話も判らなくないんですね。
キリスト教の敬虔な信者なら肉親かそれ以上の存在の人が1時間以上拷問にかけられている場面見せられたら、ショック大きいでしょうから。
個人的にはずっと居心地が悪いなぁという思いで見てました。
冒頭に、「すべての人の罪を一人で償うのは無理だ」と悪魔?に言われるシーンがあって決意は判る。だけど鞭でいくら打たれても恨むでもでもなく、神に彼らを救ってくれというイエスの姿が、さめた目で見てる私にはどうも違和感がある。
救世主(メシア)の話だから、普通の人と違うのは当たり前なんだけど・・・
メル・ギブソンが私財30億使って作る必要があったのかは、わからないけど、金持ちの道楽にしか思えません。キリスト教の啓蒙する映画なんだろうから、「大川隆法先生のアニメと本質的には同じちゃうの?」と言ったらヤバイですか?ちなみにどちらにも悪意はありませんので。
それでも、この映画興味あるなしやなくて、1度は見ても良いとは思います。
過去の鑑賞作品を掲載しています。
2004年5月16日(日) シネマ大門