【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「僕たちの終末」 機本伸司 文庫本
2025年、太陽活動の異常により人類に滅亡の危機が迫るなか、ネット上には“宇宙船をつくりませんか?”という怪しげなサイトが立ち上げられていた。
詐欺とも思えるサイトの首謀者に接触するため、スタッフに応募した瀬河那由は、その人物が天文学者の神崎であることを知る。宇宙船を作るという無謀な計画に巻き込まれた那由は、父親と神崎とともに“ワールドエンド・スペーストラベル”を立ち上げるが…。
待ち受ける難問の数々を乗り越え、宇宙船を作り上げることはできるのか。(amazon)

なんだか面白そうでしょ?国主体でなく民間で作るという無謀さが波乱を呼びます。機本伸司の本は、映画になった「神様のパズル」に続いて2冊目。どちらの本も、専門的な知識に関してはただ目で追っているだけで、全く理解できないんだけどね(^^;

2025年には、エアプレーンを使えば誰でも宇宙に出ることができるぐらいにはなっている。まぁ、実際に行けるのはお金持ちだけだけど。しかし、爆発的な科学の進歩があるわけではなく、地球を捨て恒星間宇宙船で何十年かけて他の惑星へ向かうなんてのは、理論的には実現可能でも、誰もが描ける夢でないのも事実。それを実現させるためには、人、モノ、金、技術力はもちろん、政治的なハードルも半端なく高い!それをどうクリアしていくかというところが、読ませどころです。

この作品の中では、地球以外の人が住めそうなバーナード星系の惑星へ向かうことになっています。そんな遥か彼方へ行ける宇宙船と言えば、私には宇宙戦艦ヤマトぐらいしか思いつきませんでした。そういう思い込みがあればあるほど、笑える内容です。現在の技術の延長で、恒星間宇宙船を作るとしたらどうなるか?ということをまじめに考えると、とんでもない船が出来上がってしまいました(^^;

シリアスな雰囲気になってもおかしくはないんだけど、切羽詰ってる割にはのんびりして、自分たちで一から船作って太平洋横断するぞ、ぐらいのノリにですかね。宇宙船を作るという大きな話であるのに素人目線で語られてるのが、親近感をおぼえるんですよ。物語の肝心なところは、上手く空かされた気がしますが、肩の力を抜いて読めるSFでした。



この宇宙船、重量が約100万トン。全長は書いてなかったけど、乗員は110名。この大きさがイメージできなくて、ウィキペディアで調べてみました。

宇宙戦艦ヤマトは全長265.8m、重量62,000トン。このサイズは戦艦大和とほぼ同じ。違いは乗員数、ヤマトは114名で大和は2,500名。ちなみにガンダムに出てくるホワイトベースは全長262m、重量32,000トンで乗員が128名。ヤマトとほぼ長さと乗員数が一緒だけど重量は約半分なんですね~

で、この宇宙船はヤマトの約160倍という超ド級サイズ!
なんでそんなに大きかというと、ワープ機能なんてないんで、核融合エンジンを搭載して、生活エリアに隕石の直撃を受けないようにするバンパーが必須。そして100年ぐらいは生活維持ができる環境に必要な物資がとんでもない量になるようです。

少しでも物資を減らすために考えられたのは、弥生時代のようにほぼ半裸の農耕生活!現在の消費生活を狭い宇宙船に持ち込むのは、無理があるのは頭で分っていても、この極端さには笑うしかありません。でも、説得力あるんですよ。

地球の環境が悪化するのもの一途をたどっていく中で、今のような生活を変えざろう得ない状況を突きつけられてら、人類はどんな選択をするんだろうかと、考えてしまいました。
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by borderline-kanu | 2009-05-05 10:45 | 本&コミック
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