ファーストガンダム世代で、アメトークのエヴァンゲリオン芸人しか観た事がない人の感想です。ファンの方は軽く読み流してください。
劇場版はTV版から変更があるといっても基本的な知識なしに観るには、少々厳しいですね。後でWikipediaで調べてなるほどと思うことも多かったです。
そういったものを差し引いて考えても、物語の先は気になるものの、正直面白さが判りません(^^;
年齢もほぼ同年代の開発者の息子がパイロットとして敵と戦うところや、戦うことの意義を見出せないところなど、ガンダムと似ている部分がありますよね。ただ親子仲も良くないようなのにわざわざ呼び寄せて初号機のパイロットにする必然性が感じられない。この辺りはアニメをちゃんと見れば解決するんだろうなと思いながらも、もどかしかったです。
シンジが最初に初号機に乗り歩いただけで、本部がざわめいたけど、勝てると思って乗せてるはずなのに、歩くだけで凄い的な雰囲気も乗り切れませんでした。
逆にガンダムと決定的に違うところは、敵にも感情移入できるかどうかという点です。ランバ・ラルの生き様やシャアの復讐への執念とかジオンの方に共感できる人も多いんじゃないかな。それに比べると使徒には強さはあっても、思い入れる余地はないですからね。それならウルトラマンの怪獣の方がよっぽど魅力があります。
もう1つ物足りないのは、戦いに戦略的な面白さがないところ。使徒がリリスを奪い返しに?第3新東京市に攻めてくるのを撃退することの繰り返しなんですよ。戦術としてヤシマ作戦は見応えはあったけれども、基本フォーマットが同じなんで飽きてきます。
第6の使徒がジオフロントにドリル状になって攻撃してくるシーンは、ウォシャウスキー兄弟が参考にしたんじゃないかって思うぐらい
「マトリックス・レボリューションズ」で人類の都市ザイオンへセンチネルの大群が押し寄せるシーンと似ていましたね。
良くも悪くもアニメを観ていない人には敷居が高い作品だと思います。
2009年7月5日(日) TV録画
ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序@映画生活