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by borderline-kanu
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「ノルウェイの森」 村上春樹 文庫本
22年前の作品になるんですね。大ヒットした時も、全然読みたいとも思ってなかったけど、ヨメさんのブームに乗って村上春樹、初体験です。

1969年という時代設定ながら、古さを感じさせないし、比喩や例えを頻繁に織り交ぜながら描かれる情景は、イメージしやすく好感が持てます。

恋愛小説というイメージがあったのですが、恋愛中心でもなくて、どちらかと言えば人の喪失感を描いてる物語でした。ちょうど主人公の年齢が38歳と同年代で、若い頃読むより良かったのかなと思っていたら、過去を振り返ったまま現在に戻ってこないじゃないですか~

主要登場人物が家族や友人、恋人の死を若くして体験したことで、死ぬことをより身近に感じていて彼らなりの死生観がある。私自身は、身近な人の死を経験することも無く気楽な学生時代を過ごしたこともあり、彼らの苦しみが本当の意味で理解できなかったと思う。

直子がキズキの死に深く傷ついて精神を病み、ワタナベも緑のことを好きになりながらも直子が忘れられない。ワタナベが苦悩してるのはわかっても、心の中だけでそれが感情に出てこないですよ。その辺は行間を読めと言われるかもしれませんが(^^; 19歳とは思えないほど、大人びていて自分の将来に期待していない様子がもどかしくて仕方なかった。

亡くなった人や愛する人への思いは残っても、どっかで区切りをつけないと始まらないじゃないかと思いながら読んでましたね。だからラストで緑に会いに行ったときは、やっと踏ん切り付けれたと思いましたよ。
若い時に身近な人を亡くすという経験してこなかったことは今考えれば、幸せだったんですね。

読み終わって、真っ先に思ったのは、この作品の映像化は相当難しいんじゃないかということ。登場人物の気持ちの動きや感情を上手く表現しきれないと陳腐な物語になってしまいそうです。監督の腕の見せ所ですね。

題名がビートルズのナンバーとは全く知らず読み始めて初めて知りました(^^;
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by borderline-kanu | 2009-08-05 23:14 | 本&コミック
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