【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「空中庭園」 角田光代 文庫本
角田光代、名前だけ見ると浅香光代の顔が浮かんでくるのですが、写真で観るとチャーミングな方でした(^^; ヨメさんの好きな作家の1人。何冊か家にあった中で、映画化されたこの作品をチョイスしてみました。

シルバーウィークがあったこともあって、読了するのに2週間もかかってしまった。読みやすいし、悪いことばかり起こるという話でもないのだけど、毒気に当てられて、ページが進まなかったんですよね。

ホームドラマをみるような理想的な家族で、「家族同士で秘密を作らない。」という約束がある。長女が「ホテル野猿」というとこで仕込まれたということまで、開けっぴろげにしてるんだけど、実は家族それぞれが、お互いに絶対に言えない秘密を持ってるというお話。

家族4人+別居の祖母+父親の愛人の6人の視点で描かれています。6人それぞれが日常に対して「なぜ私だけが…」といったような不満を持っていて、心の底に溜まってる膿を吐き出すような独白はに結構やられますよ。

それにしても父親に対する女性3人の評価の低いこと。確かに能天気で馬鹿っぽく描かれてはいるんだけど、何も期待していないというのがよく分る女性の数々の発言には、同性として可哀想な気になってしまいます。

男の作家は女性のドロドロした気持ちってなかなか上手に書けないと思います。そういった意味では女流作家の作品と言うのは新鮮なのだけど、男性とは全く違う思考回路を持ってるというのをまざまざと見せつけられるようで怖くもありますね。

小泉今日子や板尾創路がどんな家族を演じているのか映画も観たくなりました。直木賞を取った「対岸の彼女」も、もう少し時期を置いて読みたいと思います(^^;
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by borderline-kanu | 2009-10-18 19:48 | 本&コミック
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