DVD借りてから上映時間が3時間近くもあることに気づいて少し後悔。長い映画も劇場で観る分は仕方ないと思うのですが、家だと子供がいるとこれだけの時間集中することができないのが難点です。でもなぜか大人しくしてくれたので、助かりました(^^;
80歳で生まれ若返っていく男の話。不幸にしようと思えばいくらでもできると思うし、そういった映画かなと想像していたのですが、ベンジャミンがどちらかと言うと幸せな一生を過ごした(少なくともマイナスだけない)ところに、人生の味わい深さを感じました。
【ネタばれです】
デイジー(ケイト・ブランシェット)が死ぬ間際の病院で娘にベンジャミン(ブラッド・ピット)の日記を読んでもらうところから始まります。
この日記を読むことで、ベンジャミンだけでなく娘の知らなかったデイジーの人生も明らかになってくる。とても丁寧に2人の人生を追っかけてますが、特に前半は現在に戻るのが頻繁で話の流れが切られがちな気がしました。
ベンジャミンは生まれた時から、いつ死んでもおかしくないと医者に言われていたので、体が丈夫になり若返っていくのが実感できるたびに、老人顔で嬉しそうに笑う姿がとても印象的だった。生まれた時から死が身近にある分、彼はチャレンジすることに積極的だったのかな。
最後もデイジーの腕に抱かれ息を引き取るなんて、羨ましい死に方ですよね。
デイジーはベンジャミンが普通の老人とは違うと見抜ぬく。子供の直観力って、大人には見えないものも感じてしまう所があると思うのだけど、まさにそういったシーンでした。
お互いに惹かれながらも、年齢と見た目のギャップに上手くいきませんが、2人がちょうど実年齢に相応しい年頃から一緒に過ごすようになったのは必然なんでしょうね。
それにしても2人のメイクは素晴らしかったです。10代から80代まで全く違和感なく観れました。デイジーが交通事故で入院し、ベンジャミンがパリまで見舞いに来た時、「本当にあなたなの完璧。」と言っていましたが、全編通して、2人とも完璧でしたよ!
オープニングで、ボタンを使ってワーナーブラザーズとパラマウントのロゴを表現してた意味が分からなかったけど、父親の会社がボタン会社と知って、ニヤッとしてしまいました。
雷に7回撃たれた男は、ルパン3世にありそうな感じでしたね(^^;
2009年10月11日(日)DVD
ベンジャミン・バトン 数奇な人生@映画生活