【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「華氏911」
前作のようなブラックユーモアを期待している方には、向いてないです。

マイケル・ムーアは、ほとんど出てこなくて、ほとんどセリフのみ。もちろん彼らしい場面もあるけれども、全体的には笑えません。私は、やるせなさや怒りの気持ちの方が、はるかに大きかったです。
でも、現役の大統領相手に喧嘩売ってるんだから、それで良かったんじゃないかと。もっと軽いタッチで描くことはできたはずだが、そうすると彼の決意が中途半端なのもに見えてしまうし、観客にも伝わりません。

この作品がドキメンタリー映画であって、事実であるのは確か。ただ真実かどうかを見極めるのは、観客一人一人です。


【ネタばれ】

マイケル・ムーアは編集と演出の上手さは抜群、こき下ろされるブッシュは堪ったもんじゃないでしょう(^^;大統領から引きずり降ろしたいという強い意志を感じます。

立派な人物が行う独裁政治と悪政を行う民主主義を比べたとしても民主主義の方がマシだと思います。どんなに酷い人を選んだとしても、それは国民の総意だから。政治に対して能動的か受動的かの違いです。だからといって、独裁者だから、テロを支援している(に違いない)から、大量破壊兵器を持っている(に違いない)からといって、勝手に攻めることは許されることではない。ブッシュが単純に政治家として能力ないことはさて置いても、国よりもブッシュ家(金)のために仕事をしているのであれば、大統領としての資格はないでしょう。

マイケル・ムーアはストレートど真ん中で勝負してきた。インパクトは絶大で人に訴える力はあると思う。だけど、うまくいきすぎで、(映画の)胡散臭さも増したような気がする。観客は色々な情報を得ることができる。たとえ見たときには知らないことでも、家に帰ってネットで検索したり調べる手段はいくらでもある。上に書いたようにブッシュを擁護する気は一切ないけど、絶対的正義なんてものはないんだから、時代劇や子供向けアニメのような勧善懲悪的な内容は逆効果じゃないだろうか?

どちらにしても11月の大統領選は大注目ですね。そしてこの作品は大統領選挙前に見ないと、面白さは半減します。


ここまで書いておいて、なんですが実はこの作品を見て、一番印象に残ったのは、ブッシュがどうのこうのという所じゃないんです。

実質失業率50%、人がいなくなって廃屋ばかりが増えているマイケル・ムーアの故郷、フリントの惨状です。昔、日本はアメリカの10年あとを追っかけていると言われてました。(今はどうなんでしょう?)

私にはフリントの現状を他人事とは思えなかった。日本は今後人口がどんどん減っていきます。相変わらず住宅は作られてるけど、1億人切ったら間違いなく家は余ってきます。人件費は下がらないだろうから、雇われるのはアジアの人たちなんてことになったら、フリントのような都市が日本全国にできてしまいそう。

国のために戦争しても、儲かるのは一部の人達、国の中から壊れていくようなら、何のために国があるのか判らなくなるなぁと。

長々と書いた割には、まとまりがなくなってしまいました(^^;

2004年8月24日(火) ナビオTOHOプレックス
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by borderline-kanu | 2004-08-28 01:58 | 映画レビュー
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