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by borderline-kanu
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カテゴリ:本&コミック( 31 )
2009年 マイベストブック
メモ帳に読んだ本だけは書き込んでいたので、なんとかアップします。

今年(2009年)は再読を含めて46冊。
なんといっても、「水滸伝」でしょうね。19冊とボリュームたっぷりだけど週2、3冊ペースで2ヶ月かからず読み終わりました。北方謙三の描き出す男の物語りにドキドキしながら、読み進めたのを今でも思い出します。
それと森見登美彦に出会った年でした。「四畳半神話体系」、「夜は短し歩けよ乙女」どちらも京都を舞台にした物語だけど、どちらも大学生時代に戻ったような感覚にさせてくれる大好きな本となりました。


【2009年 ベスト3】(順不同)
「水滸伝」1~19 北方謙三
本来の水滸伝って、妖術とかも出てきてファンタジー色も強い話なんだけど、北方謙三がキューバ革命のイメージを宋の時代に持ってきて物語を時系列を整理して再構成しているので、現実的な内容になっています。「三国志」好きなら間違いなくハマリます。

「空中庭園」角田光代
ヨメさんが女性の作家を読む影響で読みました。
女性と男性の考え方やモノの見方、感情の違いを突きつけられた作品です。この作品を呼んでもっと女性が書く小説を読まないとと思わせてくれたと思います。この後は、直木賞取った「対岸の彼女」や「八月の蝉」も読みましたが、どちらも興味深く読ませてもらいました。

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
2人のすれ違いがとにかくオモチロイ作品です。男は読んだら必ず「黒髪の乙女」に恋をしてしまう(^^; 「先輩」に思いっきり感情移入して読みました。森見ワールドの独特な文章さえ違和感を感じなければ、楽しめます。

【2009年読んだ本 46冊】
読んだ順番に並べました。
特に勧めの本は後ろに★つけてます。

「ナイチンゲールの沈黙」上・下 海堂尊
「僕たちの終末」 機本伸司
「水滸伝」1~19★ 北方謙三
「絶対モテる!「心理話術」」★ 清田予紀
「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎
「ララピポ」 奥田英朗
「三国志読本」 北方謙三
「螺鈿迷宮」上・下 海堂尊
「ジェネラル・ルージュの凱旋」上・下★ 海堂尊
「ドミノ」 恩田陸
「さよならバースディ」 荻原浩
「ノルウェイの森」上・下 村上春樹
「終末のフール」 伊坂幸太郎
「町長選挙」 奥田英朗
「悪夢のエレベーター」 木下半次
「NHKへようこそ」 滝本竜彦
「空中庭園」★ 角田光代
「頭のいい人、悪い人の話し方」樋口
「ヤリヤラズ入門〈でる単〉式着順固定講座」(再読)加納裕一
「ママの狙撃銃」 荻原浩
「最強の競馬論」(再読)森秀行
「鴨川ホルモー」 万城目学
「四畳半神話体系」★ 森見登美彦
「夜は短し歩けよ乙女」★ 森見登美彦

2006年マイベストブックス
2007年マイベストブックス
2008年マイベストブック
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by borderline-kanu | 2012-07-01 23:01 | 本&コミック
「鴨川ホルモー」 万城目学 文庫本
映画は未見です。
読む前は式神を操って戦うという半端な情報しかなかったので、少し肩透かしを食った気分。面白くないと言う意味ではなく、思った以上に真っ当な青春小説だったことに驚きました。

この作品は、ホルモーという言葉とそのゲームを思いついたことが最大の勝因でしょう。作者の地元である京都が舞台なのも良かったと思う。京都は住んだことはないけど、子供の頃は親に連れられて行ったり、学生、社会人になってからもちょくちょく行ってました。現代であってもあれだけ神社仏閣が残っていて、どこか神秘的な雰囲気があるので好きなんですよね。他の街にはない独特の空気感が文章からも窺がえて来ました。

また、ゆるい学生生活を思い出しながら読んでいたので面白かったです。街の風景や学生の生活にリアリティがあるので、異質なはずのホルモーが違和感なく小説に溶け込んでいたと思います。

正直言うと、もう少しホルモーに関しては深く掘り下げたり、シビアな部分があっても良いかなと思いましたが、このサークル入ってみたいと思ったのも事実です(^^; 

三国志好きなので、「吉田の呂布」「吉田の孔明」はツボでした♪
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by borderline-kanu | 2009-12-07 21:27 | 本&コミック
「ママの狙撃銃」 荻原浩 文庫本
ハードボイルドと言えば、男の物語というイメージがあるけど、こちらの作品の主人公は、41歳の一見平凡な主婦。しかし、タイトルにもあるようにお祖父さんの形見のライフル(狙撃銃)を持つ凄腕のスナイパー。25年前に1度だけ人を殺したことで、殺した相手が見えるようになってしまった。

普通の主婦がスナイパーというギャップ、家族といる時と仕事をする時のギャップなどアイデアは面白い。

小学生の息子が家の中でも砂場でも泳ぎの練習をするところなんて、愛嬌があり、ほのぼのさせてくれます。中学生の娘がいじめられてるところを母親が救うシーンは、本線から外れてしまうのだけど、好きなところです。親として子供に対する教育という面で言えば、やりすぎなのは誰の目にも明らかなのだけど、いじめを受け入れるのではなく、能動的に解決しようとする姿勢にグッときてしまいます。

ただ気になるのは、女性が主人公で殺人というテーマなので、コメディタッチであるのだけど、痛々しさが全編通して感じられるところかな。

それは殺した相手が見えるというのも影響が大きいのかも。悔恨の気持ちを現しているのでしょうし、物語の重要な役割を担ってはいるのですが、ハードボイルドなのかコメディなのかどっちつかずになってしまってますね。
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by borderline-kanu | 2009-12-02 22:39 | 本&コミック
「頭がいい人、悪い人の話し方」 樋口裕一 新書
小説ばかり読んでいたので、少し違う本を読もうとブックオフで探していたら、題名だけは良く見かける本だったので購入してみました。確かベストセラーになっていたと思いますが、初版を見たら2004年。2~3年前の本と思っていたんだけど、意外と古いんですね。

この本が売れて、「頭がいい人、悪い人」という題がついた本がたくさん出ているらしい。Amazonで「頭のいい人、悪い人」で検索しただけでも、~のパソコンの使い方、英語、言い訳術、口ぐせ、仕事術、ビジネスメール、競馬新聞の読み方と7冊もありました。同じ作者の本もあるのですが、それだけインパクイトがあったということなんでしょうね。

内容のほうは、読み物としては面白いけど、それ以上ではないかな。
どちらかというと「頭が良い人」の話し方を知りたかったのですが、著者の考える「頭の悪い人」の話し方を30通り順に解説していくといったもの。よくもこれだけ書き分けたなというのと、こういう人いるいるといった、「頭悪い人あるある」になっているので、楽しいと言えば楽しい。

しかし、文章のなかに「~は愚かだ。」という言葉が頻繁に出てくるのは、気分の良いものではない。また 「頭の悪い人」に対する接し方も書かれているが、無視する、相手にしない、部下ならここが悪いとはっきり言う。など、ほとんど同じパターンなんですよね。根本的な解決じゃないような気がします(^^;

程度の差はあったとしても何個かは自分だってそれに当てはまってると自覚できることもあるし、ひょっとしたら自分は気づいてなくても、周りからはそう思われてるかもしれない。この本を読んで、反面教師にしろということなんでしょうが、著者の書いてる頭の悪い話し方全てに当てはまらない人なんて、存在するんでしょうか?

たとえいたとしても、聖人すぎて近寄りがたい雰囲気がありそうで、友達にはなれないと思いました(^^;
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by borderline-kanu | 2009-11-22 23:09 | 本&コミック
「NHKにようこそ!」 滝本竜彦 文庫本
映画も本も観ていませんが、「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」の作者による、ひきこもりが主人公の作品。NHK(日本ひきこもり協会)の陰謀で自分はひきこもってるんだと信じ込もうとする俺こと佐藤。日本ひきこもり協会以外にも、日本ひ弱協会やら、日本悲観協会、日本人質交換会など、色々なNHKが出てきます(^^;

つかみはOKだったんだけど、ひきこもってる時の心情には、全く共感できず。
周りの人が自分のことを嘲笑してるように感じるようになって、外に出られなくなるというのは分らなくもないのですが、ひきこもってからは、通販で買える合成ドラッグに手を出したり、エロゲー作りに勤しんだり、その影響でロリコンになったりと現実逃避のみ。

他人から見るとなぜそんなことに拘るのだろうと思ってしまうようなことも、本人にとっては死に値するほど、恥ずかしかったり、辛かったりしている。とにかく脳内で、「このままじゃいけない、でも家から出れない。」と考えがひたすらグルグルと回ってるだけなんですよね。

それでいて女の子と出会ってしまうという、ボーイミーツガール的な要素もあるんだけど、物語は錯綜していきます。しかも彼の女の子(先輩や岬)に対する空回りぷりは痛々しい。

新興宗教の会場に潜入するところなんかは面白かったけど、いつの間にか岬のために色々な場所へ出かけるようになるので、客観的には既にひきこもりではないだろうと思うのですが、彼の意識は相変わらず最初と全く変わってないんですね。

久々にネガティブ全開の感想になってしまった…
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by borderline-kanu | 2009-11-05 21:56 | 本&コミック
「空中庭園」 角田光代 文庫本
角田光代、名前だけ見ると浅香光代の顔が浮かんでくるのですが、写真で観るとチャーミングな方でした(^^; ヨメさんの好きな作家の1人。何冊か家にあった中で、映画化されたこの作品をチョイスしてみました。

シルバーウィークがあったこともあって、読了するのに2週間もかかってしまった。読みやすいし、悪いことばかり起こるという話でもないのだけど、毒気に当てられて、ページが進まなかったんですよね。

ホームドラマをみるような理想的な家族で、「家族同士で秘密を作らない。」という約束がある。長女が「ホテル野猿」というとこで仕込まれたということまで、開けっぴろげにしてるんだけど、実は家族それぞれが、お互いに絶対に言えない秘密を持ってるというお話。

家族4人+別居の祖母+父親の愛人の6人の視点で描かれています。6人それぞれが日常に対して「なぜ私だけが…」といったような不満を持っていて、心の底に溜まってる膿を吐き出すような独白はに結構やられますよ。

それにしても父親に対する女性3人の評価の低いこと。確かに能天気で馬鹿っぽく描かれてはいるんだけど、何も期待していないというのがよく分る女性の数々の発言には、同性として可哀想な気になってしまいます。

男の作家は女性のドロドロした気持ちってなかなか上手に書けないと思います。そういった意味では女流作家の作品と言うのは新鮮なのだけど、男性とは全く違う思考回路を持ってるというのをまざまざと見せつけられるようで怖くもありますね。

小泉今日子や板尾創路がどんな家族を演じているのか映画も観たくなりました。直木賞を取った「対岸の彼女」も、もう少し時期を置いて読みたいと思います(^^;
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by borderline-kanu | 2009-10-18 19:48 | 本&コミック
「悪夢のエレベーター」 木下半太 文庫本
映画化されると聞いて、読んでみました。前は映画になると聞いたら、鑑賞してからと思っていたのですが、最近は劇場で観れてないので、先に読みたい派かな(^^;

エレベーターに閉じ込められるのが、空き巣、おかま、自殺する直前の女の子にバーテンダーという、個性的な4人。前半ちょっとありえない話になってきたなと思ったのですが、中盤以降にしっかり収束させています。狭い空間での出来事ということと、解りやすいキャラクターのおかげで、映像が頭に浮かぶようで非常に読みやすかったです。

内田けんじ監督の「運命じゃない人」のように同じシーンを複数の視点で描くことで、真実が少しづつ見えてくるといった展開でした。

映像化しやすい作品だなという印象でしたが、あとがき読んで、著者が劇作家をやってると知って納得。きっと芝居にすることを前提に書かれたんじゃないかなと思いました。で、調べてみたら既に芝居として上演されてました(^^;

どんでん返しのあるドタバタ劇で、過剰演技気味のほうがしっくりくるので、芝居も観てみたくなります。
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by borderline-kanu | 2009-10-04 15:29 | 本&コミック
「終末のフール」 伊坂幸太郎 文庫本
「8年後に小惑星が地球に衝突し、地球が滅亡する」ということが発表されてから、パニックが起こり、暴動、殺人、自殺が頻発したが、世の中は落ち着きを取り戻してきた。

そんな5年間を経て、人類全員があと3年で死んでしまうという状況を日々を生きるというのは、どんな気持ちなんでしょう。早く割り切って、3年であっても充実した生活を送るのが正解なんだろうと頭では理解しても、なかなかそうはできないんだろうなぁ。

状況としてはかなり深刻なんですが、爽やかな空気さえ漂っていて、肩の力が抜けた短編連作だと思います。それぞれにテーマがあって主人公によって硬派だったり、ゆるい感じだったりとするんですが、死を絶えず意識することで、日常の何気ない出来事の積み重ねの大切さをあらためて考えさせてくれます。

個人的には、「太陽のシール」の中に出てくる不治の病の子供を持った父親が、子供を残して先に死ぬことが心配で仕方なかったけど、3年後にみんな一緒に死ぬのであれば、子供を残す心配がなくなったと晴れやかな顔で話していたのが印象に残ってます。
世界の終わりであっても、それを幸せに感じる人もいるというが、少し嬉しかったりします。

「深海のポール」に出てくるマンションの上に櫓を作って終末の大洪水を見物するというお祖父さんは、「つみきのいえ」と似てませんか?! 実は「つみきのいえ」は読んでもないし、映像もニュースで流れる断片的なものしか観てないんだけど(^^;

「死神の精度」を読んだ時にも感じたのが、ワンアイデアで小説を書く難しさです。地球最後の日まであと3年というアイデアは面白いけど、それに頼りすぎなんですよね。

逆に言えば、設定を決めてしまったことで縛られてしまい、時系列をずらしたり、テンポの良い会話が魅力の伊坂作品らしさが薄れてしまった気がします。
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by borderline-kanu | 2009-09-09 00:00 | 本&コミック
「町長選挙」 奥田英朗 文庫本
伊良部シリーズ第3弾。伊良部は相変わらず強烈なキャラクターですね(^^;
今回は看護婦マユミの出番も増え、パンクバンドをやっているもう一つの顔も描かれてます。

短編3本は、どれも実在の人物をモデルにしているので、最後ちょっと遠慮した感じで、怒りが大爆発することなく妙に良い人になってしまいます。
読売新聞のナベツネ、ホリエモン、黒木瞳(かな?)というモデルをイメージしながら読めるので、それはそれで面白いのだけど、ネタ切れかなぁという気もしますね。

今までの2冊のように、一般の人のちょっとしたストレスから起こる精神的な不安定を描く方が、個人的には好きでした。自分自身にも投影できて、あんまり頑張り過ぎないようにって思えてくるからね。

そんな短編とはがらりと変わった作品になったのは、表題にもなってる「町長選挙」。伊良部が病院から田舎の島へ期間限定で赴任する、しかも内科の先生ということで(^^;

物欲の塊の伊良部先生、島で巻き起こす自分勝手な行動?が選挙にどう影響を与えるか見ものです。
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by borderline-kanu | 2009-09-04 23:12 | 本&コミック
「ノルウェイの森」 村上春樹 文庫本
22年前の作品になるんですね。大ヒットした時も、全然読みたいとも思ってなかったけど、ヨメさんのブームに乗って村上春樹、初体験です。

1969年という時代設定ながら、古さを感じさせないし、比喩や例えを頻繁に織り交ぜながら描かれる情景は、イメージしやすく好感が持てます。

恋愛小説というイメージがあったのですが、恋愛中心でもなくて、どちらかと言えば人の喪失感を描いてる物語でした。ちょうど主人公の年齢が38歳と同年代で、若い頃読むより良かったのかなと思っていたら、過去を振り返ったまま現在に戻ってこないじゃないですか~

主要登場人物が家族や友人、恋人の死を若くして体験したことで、死ぬことをより身近に感じていて彼らなりの死生観がある。私自身は、身近な人の死を経験することも無く気楽な学生時代を過ごしたこともあり、彼らの苦しみが本当の意味で理解できなかったと思う。

直子がキズキの死に深く傷ついて精神を病み、ワタナベも緑のことを好きになりながらも直子が忘れられない。ワタナベが苦悩してるのはわかっても、心の中だけでそれが感情に出てこないですよ。その辺は行間を読めと言われるかもしれませんが(^^; 19歳とは思えないほど、大人びていて自分の将来に期待していない様子がもどかしくて仕方なかった。

亡くなった人や愛する人への思いは残っても、どっかで区切りをつけないと始まらないじゃないかと思いながら読んでましたね。だからラストで緑に会いに行ったときは、やっと踏ん切り付けれたと思いましたよ。
若い時に身近な人を亡くすという経験してこなかったことは今考えれば、幸せだったんですね。

読み終わって、真っ先に思ったのは、この作品の映像化は相当難しいんじゃないかということ。登場人物の気持ちの動きや感情を上手く表現しきれないと陳腐な物語になってしまいそうです。監督の腕の見せ所ですね。

題名がビートルズのナンバーとは全く知らず読み始めて初めて知りました(^^;
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by borderline-kanu | 2009-08-05 23:14 | 本&コミック