【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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カテゴリ:映画レビュー( 391 )
「パリ、ジュテーム」
2回行っただけ、日数にして約12日の滞在でしたが、一方的に親しみを感じてる街、パリ。行きたいところがありすぎて、いくら時間があっても回りきれない。そしてまた行きたくなるんですよ。3回目も絶対行くぞ!

そんなパリを舞台にしたオムニバス映画なら観ないわけいかないだろうと鑑賞。たくさんの話があるとは知ってましたが、1話が5分間前後で全18話もあるとは思ってませんでした(^^; 
好みはあるにしろ、この先がもっと観たいと思わせる作品だったり、短時間でしっかり完結していて見応え十分な作品だったり、監督も俳優も豪華で、贅沢な短編集でした!

そんな中で気になった作品を簡単に紹介。
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1区 チュイルリー
観光客のお話。
ルーブル美術館からの帰りに地下鉄の駅でガイドブックを見ているスティーヴ・ブシェミ。もうこれだけで笑えます。私もそうなんですけど、人間観察好きなほうなんで、目を見ちゃうんですよね。でもパリでは命取りです(^^; 彼は一言も話さないんだけど、やられ役の存在感はさすが。

10区 フォブール・サン・ドニ
盲目の青年と女優志望の彼女とのお話。
目が見えなくてもナタリー・ポートマンと付き合えるという世の男性に勇気を与える物語ではありません(^^; でも電話でさよなら言われた時の、心臓が止まるような気持ちよく分ります。芝居の練習で良かった。サン・ドニは夜にスタッド・フランスしか行けなかったんで、映画で街並も堪能しました。

16区 16区から遠く離れて
移民のベビーシッターのお話。
冒頭、自分の赤ちゃんをあっという間に子守唄で寝かしつけるのに、聞きなれた歌と声の安心感なんだろうなと思ってました。そしたら、ラストでフランス人の赤ちゃんにも同じ子守唄を聞かせると一瞬で泣き止んで笑顔を見せるんですよ。慈しむ気持ちで子守唄を歌ってあげれば、国や人種や環境を越えるんだなと。短い作品だけど本当に良かった!

12区 バスティーユ
夫婦のお話。
終わりよければ全て良しではないけど、奥さんが夫の浮気を知らずに愛されたままこの世を去ったのは、良かった。その後に残されたご主人が可哀想だったけどね。短い中に、人間の本質をみたような気がします。マンネリって怖いですね。気をつけよっと(^^;

7区 エッフェル塔
パントマイム夫婦と子供のお話。
監督は先日観た「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ。どんな実写を撮るかと思ってましたが、こちらもほとんど会話なしなのにコミカルでほっこりする作品。ラストの子供の笑顔にやられます(^^)

観る人のその時の気持ち次第で、どの作品に感情移入するか変わってきそうですよね。ぜひ、日本人監督で「TOKIO 大好き」23区版を観てみたい。

2008年4月22日(火)DVD
パリ、ジュテーム@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-05-17 23:40 | 映画レビュー
「ノーカントリー」
2008年アカデミー作品賞をはじめ4部門を獲得した作品。
高松では、やっと公開、初日に鑑賞してきました。200名弱のシアターで1日3回しか上映しないにも関わらず、2本目で6割程度の入りでは、 これだけ後回しにされても仕方ないか・・・

シガーと聞くと、思い出すのは、アメリカの規格外の競走馬の名前です。
『芝のレースを走ってる間は、パッとしなかったのが、ダートに矛先を向けると、8馬身差の勝利。そこから16連勝という記録を打ち立てた。G1を11勝し、しかもそのほとんどが楽勝であったことから1990年代のアメリカ最強馬と押す者も多いそうです。期待されて種牡馬になったが、無精子症であることが判明し、治療もむなしくついに1頭の産駒も残さず種牡馬を引退した。』(by Wikipedia)

競馬は好きですが、アメリカの競馬はそんなに詳しくありません。
それでも、この馬のことはあれだけ強いにも関わらず子供を残せなかったということで非常に印象に残っています。なんとなく、その存在がアントン・シガーと通じる気もします。
これからは、シガーと聞くと、おかっぱ頭の怪人も思い出すでしょう。

【ネタバレです】
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最初にアントン・シガー(ハビエル・バルデム)が手錠で保安官の首を絞めてる顔を見て、絶対に目を合わせたくないって思いました!自分のルールで躊躇なく人を殺していくシガー。たまたま入った店の店主にコインの裏表で殺すかどうか決めるなんて、関わった人たちは災厄としか言えないですよね。その時に噛み合わない会話が、コメディなら面白いんだけど、シガーのことを見てきただけに背筋が寒くなる。

モスの奥さんも理不尽でした。殺されるシーンはなかったけど、シガーが自転車の呼び鈴を気にし、車に乗った後もその自転車に乗っている少年をバックミラー越しに確認するという描写で殺したというのを表現するのは、上手いなぁって思いました。

死を司ってるかのような彼が車にぶつけられ、あわや死にそうになるなんて、皮肉なんや。やっぱり誰も自分の未来は判らないもんなんですよ。

ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)はメキシコ人に水を渡してあげないと、気が済まなかったんでしょうね。危険なことだというのも承知してただろうけど、それでも行ったのは自分に自信があったんだと思う。実際に現場で敵に見つかった時も冷静やったし、なんと言っても、追っ手の犬を撃ち殺すシーンは犬には気の毒だけど、めちゃくちゃ格好良かった。ベトナムへ伊達に2回も行ってません。

シガーの追撃行は、互角の戦いに手に汗握ります。
しかし、エンターティメントにする気なんてサラサラない監督は、多くの観客(もちろん私も含む)の期待をあっさりと裏切るんですよね。2人とも傷が癒え、電話で2人が話した後いよいよ、最後の戦いかと思ったら、モスはメキシコ人にあっさり殺されてしまう(^^; もう、えぇ~って感じですが、そりゃメキシコ人も金を狙ってますわな。

保安官エド(トミー・リー・ジョーンズ)を彼はシガーを追ってるにもかかわらず、結局対面することがなかった。どちらかと言うと、あえて会わない様にしていたように感じました。それはシガーを自分には理解できない存在と思っていたからかもしれません。

ラストで奥さんに夢を見たと言った時は、ひょっとして全部夢か?!と思ったけど、さすがにそれはなくて良かった。パンフをちら見したら、『最後の夢で、エドの父親が先に行き、火を灯してくれていたというのが、不条理の世の中の希望というように解釈』してる文章があったんんですが、私にはあの世で父親が待ってるとしか取れませんでした(^^; だって、「NO COUNTRY FOR OLD MEN」なんですもんねぇ。

ちなみに、冒頭のシガーという馬は、今も余生を牧場で過ごしています。

2008年5月10日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ高松
ノーカントリー@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-05-13 23:53 | 映画レビュー
「茄子 アンダルシアの夏」
スペイン・アンダルシア地方って、茄子漬が名物とは知りませんでした。5日目が一番美味しいを強調してましたが、ピクルスみたいなもんですかね。でも、調べてみると正確には、隣の「ドン・キホーテ」で有名なラ・マンチャ地方の名物らしいです(^^; どちらにしても日本とは離れた地で茄子漬が食べられてると聞くと、親しみをおぼえますね。

【ネタバレです】
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日本ではあまり馴染みのない自転車レースの物語。
自転車レースと言えば、ツール・ド・フランス。これも名前を知ってるぐらいで、実際にレース観た事ありません。しかも、このアニメの舞台はスペイン。ブエルタ・ア・エスパーニャというスペイン一周レース(ツール・ド・フランスのスペイン版)です。日本人からするとかなりマニアックな舞台設定にもかかわらず、これがなかなか興味深いんです。

自転車レースって、マラソンのような孤独な戦いかと思っていたんだけど、どちらかと言うとF1のようにチームとしての戦いに近いんですね。47分の短い中に、レースの駆け引きの面白さが凝縮されていたんで、機会があれば実際のレースを観てみたいと思いました。

ラスト1キロの顔が壊れるほどの(上の写真)死力を尽くした大激戦は、アニメならではで、ほんまに大笑いしてしまいます。

レースの間に挟まれるぺぺと兄アンヘルとカルメンとの関係が切ない。アンヘルが軍隊に徴兵された時、自転車をぺぺに獲られたが、ぺぺが軍隊に行った時は、カルメンを獲られたって、全くもって不公平じゃないっすか!そりゃ、遠くへ行きたくなるよな(^^;

2008年4月18日(金) DVD
茄子 アンダルシアの夏@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-05-10 21:14 | 映画レビュー
「ベルヴィル・ランデブー」
歌声以外はほとんど喋らないからこそ、歌がより印象に残る。
特にベルヴィルの三姉妹が歌う曲は、つい口ずさみたくなります(^^)

【ネタバレです】
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状況説明も何もないけど、それでも伝わってくるからこそ世界で通用するアニメなんでしょうね。かなりデフォルメされた絵の面白さ、特に大西洋を渡る客船の造形は好きやなぁ。その客船に対して、おばあちゃんと犬が乗ったペダルで漕ぐ船の小ささが強調され、おばあちゃんの何としてでも孫を探すという思いが、伝わってくるようでした。

カエルを食べる三姉妹を見て、フランス人がアメリカ人をどう思ってるか良く分りますね。

孫は成長し、犬も風船のように膨らみ、三姉妹も頬が垂れ下がってるのに、おばあちゃんで全然変わらないんですよ。どんだけ隠れてアンチエイジングしてるんでしょうか(^^;

2008年4月12日(土)DVD
ベルヴィル・ランデブー@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-05-06 21:43 | 映画レビュー
「タロットカード殺人事件」
高松で鑑賞してから、2ヶ月もしないうちにDVD発売。
そんだけ、高松に回ってくるフィルムが遅いってことですよね・・・

【ネタバレです】
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ウディ・アレン本人が出演してると、安心して笑えるコメディになりますね。しゃべり過ぎなのは一長一短やとは思いますが、スカーレット・ヨハンソンとのコンビも凄くテンポが良く、昔からやってる大阪の漫才師ぽくて親近感あります。彼女をすっかり手の内に入れた感じでした。

スカーレット・ヨハンソンにメガネかけさせるって、判ってらっしゃる(^^;
絶対に取った時とのギャップが楽しみと思ってましたが、プールでの水着シーンとの合わせ技とは、さすがです♪

サスペンスとしては、結構グダグダしてますが、最初に記者の霊が犯人を教えるという、飛び技を使ってるんで、細かいことは気になりません。一番驚いたのは、シド(アレン)がラストで死んでしまうところ。あれはどう考えても、最後のオチのためとしか思えない(^^;

2008年1月19日(土) ホール・ソレイユ
タロットカード殺人事件@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-05-04 16:20 | 映画レビュー
「紀元前1万年」
ローランド・エメリッヒの最新作。
「インデペンデンス・デイ」で大統領に戦闘機を操縦させ、「デイ・アフター・トゥモロー」では、息子のために極寒の中を父親にNYまで歩かせたりと、かなり無茶なことをさせてきました。今作では「はじめ人間 ギャートルズ」の世界をどう映像化するのか?はたまた何が起こるのか?

【久々の怒りモードです】
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ローランド・エメリッヒ、遂に「伝説」作っちゃいました!
「青い目の少女伝説」って何なん。麻宮サキの少女鉄仮面伝説なら知ってるけど(^^; 瀕死の重傷だったけど助かったじゃダメなんでしょうか。無理やりファンタジーにする必要を感じませんでした。使い古されたストーリーに何のサプライズも無かったんやから、最後は死んだ方が自然な気もする。

冒頭で、巫女が四本足の悪魔が現れ、マンモスを倒した英雄がエバレット(カミーラ・ベル)と結ばれると予言。悪魔は予言だけど、後半はほとんど指示ですからね。
二度目のサーベルタイガーの出現も唐突でしたが、これも「牙(虎のこと)と話す男の伝説」のためにわざわざ出てきてくれたりと、誰も知らないことを良い事に、予言と伝説だけで話を作り上げてます。

ストーリーが大雑把なのは予想できたけど、それにしても酷すぎた。じゃあ、映像が良かったかというと、これも意外と見せ場が少なかったんですよ。

人食いダチョウの旺盛な生命力と、くちばしで木登るというのは面白かったです。それと大きな鳥と言っていた船の造形は良かったかな。ピラミッドは出た瞬間おっと思ったけど、慣れると大したこと無い。マンモスって耳が小さいって初めて気づきました。

監督の作品で映像も見せ場ないとなると映画館で観る価値ないです。

2008年4月27日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ高松
紀元前1万年@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-04-29 16:07 | 映画レビュー
「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を代表するような、多くの人間が入り乱れるクライム・アクションは好きなんですよね。

暗殺者たちは、これでもかと曲者を集めました。
風貌にしろ、武器にしろ、死に方にしろ、たとえ雑魚キャラであっても、しっかりと出番を作っていているのは、監督の手腕なのかと思います。ただ、前半は特に、展開の切り替わりが早いんで、次に出てきた時、誰やったけ?と思い出すのが一苦労でした。

【ネタバレです】
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狙われてるエース(ジェレミー・ピヴェン)が一番魅力ないんだよなぁ。
マジシャンがギャングの真似事して尻尾掴まれるんやから、どうしようもないね。せっかくマジシャンなら、もう少しマジックを生かした出番があっても良かったんじゃないかな。

ラストシーンでベットに横たわってるエースとスパラッザを殺すのはいいんだけど、あれは都合良過ぎない?完全に上司のボーンヘッドでしょう。普通はあそこで伴って部屋の外に送り出すもんじゃないの。帰れとか言って、そのまま放置する意味が解らん。

もう一度観ると人物関係もすっきりして違う面白さも感じるかも。

2008年4月11日(金)DVD
スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-04-26 12:14 | 映画レビュー
「アイ・アム・レジェンド」
今頃、感想書いてますが、劇場で観ました(^^;

【ネタバレです】
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NYが廃墟になり、アフリカの草原のように鹿が群れ、ライオンが狩りをする光景は圧巻。アスファルトの隙間から草が生えてきて、大都市が自然に戻ろうとしている姿は、想像することすら無かったことなんで、衝撃でしたね。つかみはOKなんだけど、最初にインパクトがあった分、尻すぼみ感がより大きいんです(^^;

ロバート・ネビル(ウィル・スミス)がウイルスに感染したゾンビ?を捕まえる時のトラップを、真似するぐらいゾンビ達は賢いのに、その辺の伏線が置いてけぼりになったまま、最後は力攻めというのも、納得いかないんですよね。

ラストシーンでロバートが自爆して母子を助けましたが、隣に座っていたカップルが「最後は生き延びれば良かったのに。」と話していました。どこまで、ハッピーエンド希望やねんって心の中でつっこんでしまいました(^^;

あの状態で生き延びるのはさすがに不可能でしょう。あの母子だって隠れるところ見られている可能性高いから、生きてるのは十分奇跡じゃないですか。ただでさえ、「アイ・アム・レジェンド」なんていう題名で、ウィル・スミスの俺様映画臭がプンプンしてるんだから、少しはバランス取らないと。

全く先入観なしでみたのですが、気になって原作の内容を調べたら、ラストシーンはだいぶ変更されてました。最初に原作を映画化された「地球最後の男」はほぼ原作どおりらしいですが、この方がシニカルで面白いと思いました。気になる方は、こちらで→『ウィキペディア』

DVDにはアナザーエンディングがあるらしいのですが、それはロバートが生き延びる方か、原作に近い方なのか、興味あります。観た方がいたら教えてください。

2008年1月26(土) ワーナー・マイカル・シネマズ高松
アイ・アム・レジェンド@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-04-23 18:46 | 映画レビュー
「アヒルと鴨のコインロッカー」
原作を読んだのがもう1年以上前なんで、細かい部分は憶えてないんですが、最初に映画化になると聞いた時、絶対に映像化無理やろうって思ったんですよね。だって、アレですから(^^;

【ネタバレです】
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正直言って今回は本を読まずに観たかったと思いました。それぐらい映画も大満足です。なんと言っても、椎名(濱田岳)はドルジ(瑛太)のことを河崎(松田龍平)と思い込んでるところをどう映像化するのかというのが、興味の的でした。

小説だからこそ出来ることだと思ってたんですが、逆に映像化向きの小説なんじゃないかと思ったぐらい上手かったです。
具体的に言うと、椎名はドルジに「ドルジは隣の部屋の男で、自分(ドルジ)は河崎」と思い込まされています。この設定で普通に映像にすると、話が成り立たなくなるんだけど、ドルジから聞く話は全て椎名の頭の中の想像ということにすることですっきり解決してます。画面の色もカラーじゃなくて、河崎はドルジ役の瑛太が演じ、ドルジは隣の部屋の男が演じるという、椎名視点だから、観てる方もうまく騙されちゃうんですよね。

伊坂作品は、「陽気なギャングが地球を回す」「Sweet Rain 死神の精度」を鑑賞しましたが、仏作って魂入れずじゃないけど、独特のテイストは画面から伝わってこなかったんです。しかし、この作品は話の構成は変えているものの、(逆にそれが映画としては正解!)台詞がそのまま使ってるところが多いのもあって、原作の良さを生かしてるなと思います。

引越した後、ダンボールをまとめながら椎名がボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさんでるのが聞こえたドルジが「ディラン!」と声をかける2度目のシーンは、それまでの塞ぎこんでいた気持ちが晴れたという感じがとてもよく出ていてて良かったなぁ。

一つ気になったのは河崎の死に方。いくらなんでも襲撃の途中の車の中というのは、HIVとは言え、いきなりでしたね。

2008年4月5日(土) DVD
アヒルと鴨のコインロッカー@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-04-20 14:19 | 映画レビュー
「アンフェア the movie」
ドラマはヨメさんに色々と解説してもらいながら最終回とスペシャル版だけ鑑賞。初回から観ようと再放送を全部録画したけど面倒くさくなって結局見れませんでした(^^; 映画は劇場で見なくて正解でしたね。

基本的にドラマの映画化でドラマ以上のものは生まれないと思ってます。
アンフェアも最終回しか観てないのに言うのはおこがましいけど、映画を作るために派手にせにゃならんというのが大前提で作ってるから、雪平夏見(篠原涼子)1人がどうこうできるレベルを超えちゃってるんですよね。それでもダイ・ハードのように1人で突入していきましたが・・・

それに、警察の裏切り者を出し尽くしちゃったから、新しく登場人物出してこないとならないのも、限界に来てるってことですよね。それでもエンドロール後を観たら続編作るつもりなんでしょうか?!

ドラマで登場人物の性格が掴めてる分(もちろん私はあんまり判ってませんけど。)いきなり車が爆発して、娘が病人に入院して、その病院がテロリストに占拠されるなんていうご都合主義であっても、話に乗っていけるのは悪くないことだと思う。でも、やっぱり2時間ドラマ以上のものではないと思いました。

映画化になる「SP」で全く同じストーリーにしても違和感ないんじゃないって思います。そう言えばテロリストに乗っ取られる病院の話、もう既にありましたね(^^;

2008年4月12日(土) TV
アンフェア the movie@映画生活
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by borderline-kanu | 2008-04-15 22:47 | 映画レビュー