【ハイサイ、シーサー♪】       映画・サッカー・競馬!
by borderline-kanu
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「善き人のためのソナタ」
ベルリンの壁崩壊前の東ドイツというと「グッバイ・レーニン!」があります。壁が崩壊してからの変化に戸惑う普通の人たちを、せつなさとユーモアで包み、主人公の親を想う気持ちに熱いものがこみ上げてくる作品でした。

今作は、同じ時代の物語でありながら、また違った東ドイツの一面を見せてくれた。徹底した監視態勢で東ドイツ国民をまさに管理していたシュタージ(国家保安省)の仕事っぷりにスポットを当てている。また優秀な職員ヴィースラー(ウルリッヒ・ミューエ)が劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)と恋人で舞台女優のクリスタ(マルティナ・ゲデック)を監視することで、彼の心に変化が起こってくる・・・

【ネタバレです】


教官として監視者の心得を教える姿や、初めてドライマンを見た時のヴィースラーは、観てる側も嫌な奴だなと思うには十分なほど、どっぷりシュタージに染まっていましたよね。
だけど国や仕事に対して、忠誠を尽くしてきた彼が、家族もいなく娼婦に安らぎを求めるのは、せつなかった。社会主義の世界じゃなければ、勤勉な彼はもっと贅沢な暮らしをしていても不思議じゃないと思えるから。

だから、ドライマンたちの演劇者としての才能や、自由な恋愛に触れることで、何かが違うと気づき始め、ドライマンとクリスタへの憧れのようなものが生まれるのも自然だと思う。
そして、ドライマンが自殺した友人の演出家からもらった「善き人のためのソナタ」を、悲しみとともにピアノで奏でるのを聴いて(もちろん盗聴)、ヴィースラーは涙を流した。良いシーンなんだけど、そこに至るまでの内面の葛藤が見えてこないので、なぜ泣くのかが伝わってこなかった。
ある意味、このシーンが象徴のような感じになってると考えればいいのだろうけど。

実際にこの時代に東ドイツで暮らした人でなければ分からない部分はあるのかもしれないが、ヴィースラーが変わっていく様が、この映画のキモだと思うので、もう少し丁寧に描いて欲しかったなぁ。

全体的にはサスペンス的な面白さもあって、見応えあると思います。
ラストはヴィースラーの行いが、時を経て報われたのは、ホッとしましたね。

全く違う話なんですが、監視する者とされる者と言えば「キッチン・ストーリー」を思い出してしまいました(^^;

2007年2月18日(日) シネ・リーブル梅田
善き人のためのソナタ@映画生活
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by borderline-kanu | 2007-03-02 00:23 | 映画レビュー
「ユメ十夜」
もう10年近く前に、お金を洗うと幸運になるという鎌倉にある銭洗い弁天で1000円札と500円玉を洗ったことがありました。その時には幸運は実感できなかったけど、モノ持ちが良いことで、たまには運が向くこともあるんですね。

この映画を見に行く時に夏目漱石の1000円札持参の方は1000円で鑑賞できるキャンペーンがあり、引き出しの奥に入っていた、洗ったお札が、こんなところで活用できとは(^^;

夏目漱石の小説「夢十夜」を10人の映画監督で描くオムニバス。
ホラー、ファンタジー、コメディにアニメまで、1本10分前後ながら、監督たちの個性が出ていたと思います。すべて夢の話なので、何があっても不思議じゃないから、好きなようにできる気楽さもあったんでしょうね。
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実相寺昭雄の第一夜。
観覧車の文字がなんて書いてあるかが気になって仕方なかった。

市川崑の第二夜。
モノクロ&無声映画。睡魔との戦いでした。

清水崇の第三夜。
漱石(堀部圭亮)が夢から醒めて、ちょっと悩んで、
『まっ、いっか。』と文章にするシーンが好き。

清水厚の第四夜。
山本耕史=漱石のイメージが合わなかったなぁ。

豊島圭介の第五夜。
一番グロテスク。車に乗ってたら、肘だけで追いかけてくる婆ぁの都市伝説を思い出しました(^^;

松尾スズキの第六夜。
英語字幕にやられました。
石原良純と運慶の彫った仁王像の顔がそっくり!!

天野喜孝の第七夜。
この人の絵は凄く好きで、期待通りの美しさ。PVみたい。

山下敦弘の第八夜。
子供が主人公かと思えば、いつの間にか、藤岡弘、に。
面白そうなオープニングなのに、意味不明。

西川美和の第九夜。
旦那(ピエール瀧)を殺してたというオチが判ると、あのお百度参りが怖い!
奥さん(緒川たまき)の印象がガラリと変わる。

山口雄大の第十夜。
本上まなみの放屁とブタっ鼻を見るだけでも価値がある(^^;
板尾創路さいこー!

【追記】
いつもお世話になってる、かえるさんのとこで、『私がプロデューサーだったなら、この企画を依頼したい10人!』というのをやってたので、真似してみました。(今回の監督含む。)

・井筒和幸
・いのうえひでのり
・内田けんじ
・荻上直子
・宮藤官九郎
・中島哲也
・西川美和
・松尾スズキ
・三谷幸喜
・山下敦弘 

よく考えたら、邦画観だしたのが、ここ3年なんで最近の人ばかりやん(^^;
ちなみに、「いのうえひでのり」さんは、劇団☆新感線の演出家で、まだ映画撮ったことがないです。ただ彼の演出は絶対に映像向きだと思うので、ぜひ映画を作って欲しくて入れてみました。

2007年2月12日(月) シネ・リーブル梅田
ユメ十夜@映画生活
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by borderline-kanu | 2007-02-18 10:41 | 映画レビュー
「ユナイテッド93」
世界的なテロ事件ではあっても、当事者ではない日本では「喉もと過ぎれば、熱さ忘れる。」程度の関心(私も含めて)じゃないかと思っていましたが、地味なOS劇場にもかかわらず、ほぼ満席。言い方は悪いかもしれないが、イギリスの航空機爆破テロ未遂が起こった直後の映画公開というのは、絶大な宣伝効果だったと思う。

9.11のテロ事件、ハイジャックされた4機の航空機のなかで、唯一、目標に到達することなく墜落したユナイテッド航空93便の物語。綿密なリサーチをしてるだけあって、機内での様子は緊迫感溢れるドキメンタリーのような雰囲気だが、あくまでも推測の域は出ていない。それでも結果を知ってるだけあって、乗客や乗員の気持ちの揺れが痛々しかった。

93便に関して、諸説出てるとのことですが、どれぐらい事実に近いのかというのは別としても、観て損はない作品だと思います。

【ネタバレです】


「罪を憎んで人を憎まず。」ではないが、あくまでも事実(であろうこと)を淡々と映し出してるのは好感がもてる。犯行前にコーランを唱えるシーン、ハイジャックを躊躇するシーン、映画やTVドラマで見るような自信満々の犯行でないところに、リアリティを感じました。電話をかける乗客を見過ごすのも、普通なら(携帯を回収したり、電話した人を殺したり)ありえないとは思うけど、犯人も恐怖があったと思った。


最初、乗客たちは爆破テロとは気付かない。ハイジャックへの恐怖はあっても、爆弾を爆破することは犯人たちも死ぬと思うから絶望してるわけではない。

しかし、パイロット2人の死、家族との電話で今NYで何が起こってるかを聞いたことで、自分たちの運命を悟ってしまう。この時の気持ちはとても想像できるものではないが、「I love you.」という言葉に死への覚悟が伝わってきました。それを受ける家族も何もできない辛さがあったことだろう。

死を覚悟したからこそ、一縷の望みにかけた乗客たちの逆襲。決してテロを阻止しようとしたのではなく、自分たちが生き残るための行動だったと思いました。普通のパニック・アクションだったら、操縦桿を奪い返したときに、飛行機は落ちないはずなんだけど、「もう上昇しない。」という言葉に、私も肩の力が抜けてしまい、現実引き戻された。結果は分かってるにも関わらず、入れ込んで見ている自分に気付きました。

飛行機操縦役の犯人の眉毛つながりとパックリと割れたアゴが、最後まで気になった(^^;

2006年8月12日(土) OS劇場
ユナイテッド93@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-08-15 13:54 | 映画レビュー
「ゆれる」
久しぶりにシネ・リーブル梅田に行ってきました。ポイントが1700にもなってたので、タダで観るつもりが、ポイント倍増の日ということで、また貯めてしまった。いつになったらタダで観れるのか、これで2本無料だ(^^;

それにしても大人気でした。(7/23の日曜)
次々回まで満席で、仕方なく立ち見で観ることに。立ち見は初めてだったんだけど、ここは両サイドの通路が広くて、そこなら座れるので大丈夫だろうという計算でした。しかし、チケット見たら、128番。劇場のお姉さんに聞くと、座席が93席しかない、ということは35人目じゃないですか!本当の立ち見を覚悟したんだけど、ギリギリ通路に座れたので助かりました。

兄弟なのに、いや、兄弟だからこそ、心の底にあった本音がぶつかり合った時の、憎しみの感情が溢れ出していく様が、観てる私に突き刺さってくるような気がした。「ゆれる」どころか「揺さぶられ」てしまいました。

ハリウッド大作とアニメばかりの夏休み映画に飽きてきたら、観てもらいたい作品です。

【ネタバレです】
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家を継いだ兄・稔(香川照之)と、家を飛び出しカメラマンになった猛(オダギリ・ジョー)。父と叔父の関係も全く一緒で、弁護士になった叔父(蟹江敬三)のことを昔から好きではなかったという稔には、心の中で猛のことをどう思っていたかというのが現れていたシーンでしたね。

「人を信じたりしないのが俺の知ってるお前だよ。」by稔。
この言葉と、猛と智恵子との関係を気づいていながら、稔の法廷での「彼氏に申し訳ない。」と頭を下げる卑屈なまでの態度によって、猛の気持ちも暴走を始める。

証人で立った猛が、兄へ不利な証言をしていく。この時の猛の気持ちは、稔と観客にしか分からない。裁判官や傍聴してる人は、稔が保身のために偽証してると思ってるけど、本当は、兄の本心を知ってしまった腹いせでしかない。兄との関係を元に戻すというのも詭弁なのは、観ていた誰もが思ったことだろう。劇中でも7年後にガソリンスタンドの店員(新井浩文)から、指摘されて、出所する稔を出迎えることを拒否することからも、兄への複雑な思いが伝わってきました。

ラストの稔の笑顔は何を意味したんだろう?普通なら修復不可能な兄弟の絆は繋がるのだろうか?私には、復讐を心に誓った笑顔に思えたんですが、あの後は誰も分からない。一筋の希望も残したところは良かったと思います。

香川照之は、「嫌われ松子の一生」の兄役と通じるものがありましたね。あれが本音出したら、稔になったような気がします。なにか全て諦めて、無理して笑ってる姿、自分が悪いのを認めながら、なんとか裁判を切り抜けようとする狡猾な一面、猛に対して本心をぶちまける壊れた姿と喜怒哀楽すべてを出し切った演技は素晴らしかったですね。

私も弟がいて、今は年に1回会うかどうかなんだけど、どう思われてるんだろう・・・

レギュラーのガソリン価格が125円って安いやん(^^;

2006年7月23日(日) シネ・リーブル梅田
ゆれる@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-07-31 00:29 | 映画レビュー
「陽気なギャングが地球を回す」
映画を観るより先に原作読んだのは久しぶりなのですが、伊坂幸太郎の本はスタイリッシュな会話が魅力なので映画にしやすいんじゃないかと思ってました。ガイ・リッチーが監督してくれたらなぁって思うんですけどね(^^; 

実際に映画でもテンポの良さや派手な服装は良い意味でこの作品の軽さが出ていたと思います。ただ嘘を見抜く成瀬(大沢たかお )とか正確な体内時計を持つ雪子(鈴木京香)のキャラは超能力並なんで、そのあたりをどう普通に描かれてるかが楽しみでもあったのですが、原作知らない人だと、何でやねんって思っても仕方ない。せっかく個性的な主人公たちなので、もう少し紹介に時間かけても良かったんじゃないかと思います。

ラストシーンはだいぶ変更されてるので、原作知ってる人でも楽しめます。でも複雑になりすぎて、トリックの部分が少し分かりづらかった分、スッキリとしなかったんですよね。個人的には原作のままの方が好みだな。

【ラストのネタバレあり】
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カーチェイスがあんな風になるとは思わなかった!車を全部CGで描いているので、片輪走行も思いのまま。漫画チックな感じなのも雰囲気にあってました。

地道には大倉孝二というのが、ちょっとイメージ違うかなとと思っていたら、実は神崎と同一人物ということで、実に彼らしかった(^^;
本来の原作のラストをさらに捻ってるんだけど、映画的には面白いかもしれないが、成瀬が警官にあんなに顔さらしちゃっていいの?それから地道が爆弾入りのを持っていくかは運まかせじゃないの?原作は特殊な能力はあるものの、話自体はリアリティにこだわっていたけど、これではご都合主義でしかないんですよ。

あとエンドロールの最後には、『キリンを冷蔵庫に入れる4つの条件』が紹介されてるので必見です(^^)

2006年5月12日(土) シネ・リーブル梅田
陽気なギャングが地球を回す@映画生活
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by borderline-kanu | 2006-05-14 00:33 | 映画レビュー
「容疑者 室井慎次」
ご存知、「交渉人 真下正義」に続く、シリーズ第2弾。

今年は福井晴敏の分厚い原作が3本も映画化(戦国自衛隊1549は観てません。)されてるけど、どうしてもダイジェスト的になってしまい、人物描写に欠けている印象が拭えません。そこでこの作品ですが、「踊る~」がなく、この作品ができたとしたら、「室井慎次って何様やねん。」と思っただろう。主役の割りに無口すぎて、中盤の大学時代の回想シーンも、それを受けての北新宿署での独白も全く心に響かなかったと思う。

前にも書いたように、劇場版は3作品とも観てるものの「踊る大走査線」には全く思い入れがないです。そんな私でも室井のことを何となくは理解してるから違和感なかった。スピンオフも悪くないなぁ、登場人物のキャラが確立しているので、すんなり物語に入っていけました。

【ネタバレです】  ↓出番の半分は走っていた、田中麗奈
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主人公が容疑者なんだから、室井ができることは必然的に限られてくる。きっと法廷劇だと思い込んでいたんですが、裁判になる前に事件が解決するとは、小原(田中麗奈)が担当弁護士となったところで気づくべきやった(^^; 

殺人事件を隠すために、警察官僚を告訴するってのは、ちょっと強引過ぎる気がします。灰島弁護士(八嶋智人)なら、そんなことしなくても、口八丁手八丁でなんとかしそうなんやけどと思ったよ。

室井が無骨で実直なのは判るけど、あの間の外され方は、焦れますね。なんか言えよってみんな思ったんじゃないですか。不満もあるけど、「踊る~」とは対極のこの作品、サムライのような室井慎次は見応えありました。広島でも頑張って下さい(^^;

2005年8月27日(土) ナビオTOHOプレックス
容疑者 室井慎次@映画生活
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by borderline-kanu | 2005-08-29 00:49 | 映画レビュー
「約三十の嘘」
今年は、邦画をもっと見たいと思っていたので、元が芝居なのは外れが少ない気がするし、コン・ゲームは好きなのでこれと思い、第一弾として見てきました。

でも、あとで見た公式サイトに「本作はサスペンスでもミステリーでもないということ。皆さんが予想するような大ドンデン返しも起こらず、まして殺人なんぞはもっての他の映画なのだから。」という事で、全くイメージとは違ったのですが、こういうのもありかなと思いましたよ。

【ネタバレです】
出番少ないぞゴンゾウ!本当にこれだけ↓
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詐欺師のグループの話なんだけど、犯行前後のトワイライトエキスプレスの中での会話劇になってる。詐欺で得た金を誰が出し抜くかというシーンでのお互いのやり取りは楽しめたのですが、いつの間にか恋愛が絡んで違う方向に行ってしまったのは残念。

ボインの女詐欺師は「一流の詐欺師」らしいけど、
何もしてないやん!
いくらチームのためとはいえ、あれじゃあまりにも不甲斐なさ過ぎちゃいますか。伴杏里の演技もなんだかなぁで、ラストは物足りません。

派手さはないですが、会話が小気味いい作品でした。

2005年1月10日(月) シネ・リーブル神戸
約三十の嘘@映画生活
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by borderline-kanu | 2005-01-13 23:34 | 映画レビュー