「髑髏城の七人」アカドクロを見た後だったから余計なのかもしれないけど、元は2人芝居として上演され評価の高かった作品という事と三谷幸喜原作、星護監督の「警部補・古畑任三郎」のコンビというのも魅力的でした。
三谷幸喜といえば、「12人の優しい日本人」も大好きな映画なのですが、それと同じようにほぼ警察の取調室の中だけで飽きさせずに2時間もたすのは、さすがと思った。もっと続きが見たいと思ったもん。これは三谷幸喜よりも監督の力ですね。
無理難題を押し付ける、検閲官・向坂(役所広司)とそれを新たな笑に換えていく喜劇作家の椿(稲垣吾郎)の台本をめぐる攻防が見どころ。さらに2人の間に友情(愛情?)が芽生えるラブストーリーと言ったら言い過ぎか(^^;
【多少ネタバレです】
舞台の良さを再現しながら(芝居は見てないですが)、映画でしか見せれない手法で話を膨らましている。「お肉」とか「チャーチルに寿司」握らせてみたりと、見ながら頭の中で想像してることが、まんま映像としてバンっといいタイミングで出るから、思わず笑ってしまう。
嫌いな男から言い寄られた女(役所)がダメ出ししてるのに、しつこく言い寄ってくる男(稲垣)のことをいつの間にか、気になって仕方がなくなるって、ラブストーリーの王道ですよね(^^; シチュエーションは違うけど、ラストシーンを見ると友情というよりそこには愛情があったような気がしたんです。
役所広司は上手すぎです。堅物から変わっていく様がすごくリアルでした。
それに対して稲垣吾郎は調子良い風だけど芯はしっかりしている役で及第点だとは思いますが、役所広司と比べられるのは可哀想ですね。できれば、役所と対等に渡り合える人で見てみたいと思ってしまいますから。でも興行的には成功です(^^)
小松政夫のアオカンは白塗りでエンドロールで名前見るまで判らなかったよ~
さらに木梨憲武も出てたなんて、全く気付かず・・・
2004年11月1日(月) ナビオTOHOプレックス
笑の大学@映画生活