「すべては愛のために」の予習をかねて(2003年12月現在)、アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー助演女優賞とった作品を借りてきました。「トゥームレイダー」シリーズ見てるだけでは、演技の実力はわからんので。
アンジー凄い、完全に主役を食ってました、存在感が圧倒的です。
ずけずけと人の心に入り込む嫌な奴なんだけど、本当は寂しがり屋でそれを隠すために悪ぶってるリサを熱演してました。賞取ったのも納得。意外と地なんかなぁと思ったりします。スザンナ(ウィノナ・ライダー)とリサを対照的なキャラにしたことで2人とも個性が出て良かったですね。
60年代の実際の患者の手記が原作らしいのだけど、現代でも十分通用する内容です。鬱からこういう病気になる人いっぱいいそうやもんね。
【ネタバレです】
スザンナは映画の中でも言われてるけど、一見普通に見えるし、多分そんなにおかしいわけやない、情緒不安定ぐらい。病院のセラピストの先生の言葉で「要は自己管理です」といったのがこの病気を治す的を得た言葉やと思うし、自分をより理解すれば自信もついて、精神的にも落ち着くのでしょう。
ラストシーンでの二人の会話もスザンナが良くなって来てるからこそリサに「あなたはすでに死んでいる」って言えたと思う。冒頭のシーンと繋がってるんだけど、リサの涙が呪縛から彼女を解き放った印象に残るシーンでした。
この映画は原作をウィノナ・ライダーが気に入り、自ら製作・主演を演じた作品。
映画の冒頭でスザンナ(ウィノナ・ライダー)の独白が「お金があるのに万引きしたり、現実と実感がずれていたり・・・」ってまんま本人やん(^^;
邦題の「17歳のカルテ」なんやけど、スザンナは学校卒業してるし、病院で18歳以上は自書して下さいって言ってたから、17歳じゃないと思うのですが、なんで?
明るくはないけど、落ち込むよりは元気にさせてくれる映画だと思う。
過去の鑑賞作を掲載しています。
2003年12月15日(月) VIDEO