詐欺師たちの騙すか騙されるかというお話です。
コンゲームは観客もすっきり騙されたいと思って見るもんだと思うんです。少なくとも私は、予想を裏切って欲しいと思いながら観ていて、カタルシスを味わえたときの爽快感は、この映画に出会えて良かったと心から思えるんですよね。ただこれは、チラシに問題ありです。
「この華麗なる罠にあなたはハマるか!?見破るか!?」
このコピーは観客に対する挑戦状のようですが、実際にすべての情報がわかる立場で見ているとそんなに難しくなく、ある程度は読めてしまいます(^^; 観客を惹きつけるために必要なのかもしれないけど、コピーの言葉を期待してみるとガッカリする人も出てくると思いますよ。この作品は罠を意識するより、脚本の妙を楽しむ方が良いと思います。
【ネタバレです】
もう一つチラシには、「冒頭1分からダマされる!」というありえないコピーも。こんなこと書いたら、誰でも見逃すかって観るじゃないですか。しかもそれでも分からないレベルならいいけど、主人公がいきなり死ぬ訳ないと普通は考えません?
謎解き要素は、それ程高くないけども、それぞれの思惑が交差するハイテンポな展開のなかで、いつの間にか事件の全貌が見えてくる。これも主要人物が個性的なキャラだからだと思います。そしてきっちり物語に絡んできて無駄な人がいないんですよね。でも個人的には、最初なかなか顔と名前が一致しなかったよ。
展開が速くて分からないところは、チャンヒョクの仲間は4年前の事件の関係者だと思うけど誰だったの?チャンヒョクの身代わりになったのは誰?このあたりはサラッと流されたので、理解し切れませんでした。誰か教えてください。
キム先生が声をかければ、集まってくる仲間だから統率されてるのかと思えば、仲間からもゲームで金を巻き上げるし、すぐ裏切るしで、ドロドロさもリアリティありましたね。それを思えば、ルパン三世ファミリー(不二子除く)はなんて結束力があるんだって思います(^^;
2006年1月4日(土) 梅田ガーデンシネマ
ビッグ・スウィンドル@映画生活