この作品を観たOS劇場なくなっちゃったんですね。
「TOHOシネマズ梅田アネックス」として再オープンしたということですが、ちょっと寂しいです。高松からだと簡単に観にいけるわけではないんだけど・・・
「インファナル・アフェア」シリーズの製作チームが作ったからといって、同じものを期待してはいけません。
刑事であるヘイ(トニー・レオン)とその部下ポン(金城武)。ある事件をきっかけにポンの恋人が自殺、ポンは、警察を辞めて酒びたりで自堕落な日々を送っていた。ヘイは億万長者チャウの娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、順調な日々を送っていた。ある日、義父のチャウが自宅で惨殺される事件が起きた。父の死に不審に思ったスクツァンは、私立探偵になっていたポンに捜査を依頼する。
【ネタバレです】
脚本も悪くないし、香港ぽさからは離れてる気もしますが映像も頑張ってると思います。なのに、この観終わった後の不完全燃焼加減は、やっぱり構成が悪いんじゃないですか。
早い段階で、ヘイが犯人であることを示唆というか、そのまま犯行シーンが描かれている。これがヘイが犯人ではなくラストのどんでん返しに繋がるならまだしも、そうじゃないのではサスペンスとしての面白みを半減させた上に、自らハードルを上げてるんですよね(^^;
百歩譲って、こんなに早く犯人をバラすのであれば、もっとヘイの内面を描かないと意味が無いだろう。なのに、何十年と家族を殺された憎しみを秘めていることが、全く伝わってこないのは、致命的としかいいようがありません。
それとこれは私が日本人だということのハンデですが、チョイ役の登場人物が多く、名前も似通ってるから、必要以上に話がややこしくなったところ。それにキョンと言われたら、チャップマン・トウでしょ(^^;
「インファナル・アフェア」は完成度も高くて、リメイクには期待してなかったけど、今作はシンプルで派手にするのが得意なハリウッドの方が面白くしてくれるんじゃないかとも思ってます。
2007年7月7日(土) OS劇場
傷だらけの男たち@映画生活